ドストエフスキー

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初級翻訳・罪と罰 第182話

官吏はラスコーリニコフに、「こうなっては医者を呼んでも無駄かもしれない」と小声で言いつつも、念のため使いをやるよう指示を出しました。カペルナウモフが自ら走っていきました。その間に、カチェリーナは少しだけ落ち着き、吐血も一時的に止まりました。...
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初級翻訳・罪と罰 第181話

しかしそれと同時に、官吏の制服に外套をまとい、首に勲章を下げた(それがカチェリーナには愉快でたまらないようで、巡査の心持ちにも影響を与えていました)、五十歳くらいの立派な紳士が近づいてきて、無言のままカチェリーナに緑色の三ルーブリ紙幣を差し...
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初級翻訳・罪と罰 第180話

たとえ乞食に成り下がっていても、もとは由緒ある気の毒な家柄だってことは、誰だって分かってくれるはずです。あの将軍なんて、今に免職になってしまえばいいわ、見てらっしゃい! わたしたちは毎日あいつの窓の下へ行って、姿を見せつけてやるんですから。...
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初級翻訳・罪と罰 第179話

そこには突き刺すような痛みや、焼きつくような激しさはなかったが、どこからか、絶えることのない永遠の気配が漂ってきて、すべてを冷たく死に追いやるような、救いのない憂鬱な長い年月が予感された。「方尺の空間」の中に閉じ込められたような、無意味な永...
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初級翻訳・罪と罰 第178話

自分の家の前まで来ると、彼はレベジャートニコフに軽くうなずいて、門の中へ入ってしまいました。レベジャートニコフは我に返ってあたりを見回すと、先の方へ駆け出していきました。ラスコーリニコフは自分の小部屋に入り、その真ん中で立ち止まりました。『...
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初級翻訳・罪と罰 第177話

「あなた、十字架を持ってらっしゃる?」ふと思い出したように、思いがけず彼女は不意に問いかけました。彼は最初、問いの意味がわかりませんでした。「ないでしょう、ね、ないでしょう?――さあ、これを持ってらっしゃい、糸杉で作ったものよ。わたしにはま...
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初級翻訳・罪と罰 第176話

「ああ、なんて苦しいんでしょう!」ソーニャの胸から、そんな悲痛な叫びがこぼれ落ちました。「さあ、これから僕はどうしたらいいんだ、教えてくれ!」急に頭を振り上げ、絶望のあまり醜くゆがんだ顔を彼女に向けながら、彼は尋ねました。「どうしたらいいっ...
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初級翻訳・罪と罰 第175話

激しい熱情がすっかり彼を支配していたのです。彼は一種の暗い歓喜に包まれていました。(実際、彼はあまりに長い間、誰とも話していなかったのです!)ソーニャは、この陰鬱な教えが彼の信仰となり、法律となっていることを悟りました。「僕はその時悟ったん...
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初級翻訳・罪と罰 第174話

よし、あのまま続けていけたにしても、十年か十二年たつうちに(それも運よく物事がうまく運べばの話だけど)、どうやらこうやらどこかの教師か役人になって、年千ルーブルくらいの給料にはありつけるようになるだろう……(彼はまるで暗記した教科書を復習す...
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初級翻訳・罪と罰 第173話

「ねえ、ソーニャ」と、ふいに彼はある感激に打たれたかのように話し始めました。「ねえ、僕がこれから何を言おうとしているか、わかるかい。もし僕が飢えに苦しんで人殺しをしたのなら」彼は一語一語に力を込め、まるで謎かけでもするように、それでいて真剣...
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