罪と罰

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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第192話

「僕はまた以前の質問を繰り返しますが、もし僕を有罪と認めておられるなら、どうして収監しないんです?」「はあ、その質問ですか! よろしい、個条を追ってお答えしましょう。第一、あなたをそういきなり逮捕するのは、わたしにとって不利だからです」「な...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第191話

ねえ、ロジオン・ロマーヌイチ、彼らのある者にとって『苦患(くげん)を受ける』ということが何を意味するか、おわかりですか! それはもう誰のためというのではなく、『ただ苦しまねばならぬ、苦患を受けねばならぬ』という信念なのです。ましてやお上から...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第190話

覚えておいでですか、盗んだ品を隠してあるあの石のこと? ねえ、わたしはその石がどこかの菜園にあるのが、まるで目の前にあるかのようにありありと見える気がするんです。あなたはザミョートフに菜園とおっしゃったでしょう。それからわたしの所でも、二度...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第189話

それがどんな風評で、いつ誰から出たか……そして、いかなる動機であなたの身にまで及んだかということも、やはりわたしはくだらない話だと思います。わたし一個について言うと、これは偶然の結果として起こったことなんです。全く最高に運命的な偶然で、起こ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第188話

それどころか、ラスコーリニコフが驚いたことに、そこには一抹の悲しげな影さえ漂っているように見えたのだ。これまでポルフィーリイがこんな顔を見せたことは一度もなく、そんな表情ができると想像すらしていなかった。「ロジオン・ロマーヌイチ、この前は私...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第187話

それは事実だが、なんだか方向性が違うような気がする。スヴィドリガイロフとも、やはり闘わなければならないかもしれない。ひょっとすると、スヴィドリガイロフという存在が、一つの出口になる可能性だってある。だが、ポルフィーリイは別問題だ』『それにし...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第186話

それに……それにドゥーニャもこれを知っているんだ……』と彼は急に心の中で考えた。「じゃあ、アヴドーチャ・ロマーノヴナが君のところへ来るんだね」一語一語を確かめるように、彼は言った。「それにしても君自身、もっと空気が必要なんじゃないか。空気が...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第185話

僕はただ第一に、君が気ちがいだっていうのは事実かどうか、それを親しく根本的に確かめようと思って来たんだ。君の事についてはね、もしかすると気ちがいか、さもなければ、非常にその傾向を持った男だという確信が存在している(まあどこかそこらあたりに、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第184話

彼はソーニャのことについても何か言い残し、二、三日のうちに、自分からラスコーリニコフを訪ねると約束した。そして、「いろいろとお話しした上で、ご相談したいことがありましてね。重大な用件がありますので」と言った。この会話は、階段に近い入り口の廊...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第183話

それからソフィヤ・セミョーノヴナがすっかり安心するように、三人が成人するまで、一人頭千五百ルーブルずつ宛てがっておいてやりましょう。それにソフィヤ・セミョーノヴナも、泥沼から引き出してあげます。だって、いい娘さんですものね、そうじゃありませ...
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