罪と罰

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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第92話

これが昨日の口論以来、初めて妹に見せた優しい態度でした。兄と妹のこうした言葉なき固い和解を見て、母親の顔は喜びと幸せで輝きました。「これだから僕は、この男が好きなんですよ!」何でも大げさに言う癖のあるラズーミヒンは、椅子に座ったまま勢いよく...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第91話

彼はまるで義務でも果たすかのように、気が乗らない様子でしぶしぶ口を開きましたが、その振る舞いからは、どこか妙に落ち着かない気持ちが伝わってきました。もしこの時、彼が手に包帯を巻いているか、指に厚手のサックでもはめていれば、「指がうんでひどく...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第90話

「あなた方はご存じないでしょうが、昨日料理屋でロージャがしたことといったら! もっとも、あいつの頭の良さには驚かされますがね……全く、どこかの死人のことや娘のことは、昨日一緒に家へ帰る途中でも何か言ってはいました。ですが、僕にはさっぱりわか...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第89話

「では、あなたもピョートル・ペトローヴィッチに対して、そのようなご意見をお持ちなのですか?」プリヘーリヤは聞かずにはいられませんでした。「娘さんの将来の夫になる方ですから、他の意見などあるはずがありません」ラズーミヒンは、きっぱりと情熱的に...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第88話

さあ、まだ何かあるかな……とにかく僕の見るところでは、あなた方が上京されたことは、あの男にとってこの上ない良い影響を及ぼすに違いありません」「ああ、本当にそうありたいものです!」ラズーミヒンが試みた、最愛のロージャの人物評に堪え難い切なさを...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第87話

どうも恐ろしいおしゃべりだ!」「いったい誰に話したんだい? 君と僕くらいなものじゃないか?」「それからポルフィーリイにも」「ポルフィーリイにしゃべったっていいじゃないか!」「ときに、君はあの人たち――おふくろと妹を左右する力を、いくらか持っ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第86話

『つまり、自分の嫉妬深いがさつな心のきたなさを、すっかりさらけ出してしまったのだ!』いったいこんな空想がたとえいくらかでも、彼ラズーミヒンに許されるべきことだろうか? いったい自分は——酔っぱらいの暴れ者は、あの昨日の大ぼら吹きは、ああした...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第85話

君は今夜、あの女性の部屋へ泊まるんだ(僕が無理やりに説き伏せたんだ!)。そして僕は台所で寝る。つまり君にとって、あの女性と親しく接近する絶好の機会というわけだ! だが、君が考えているような女じゃないぞ! そんなところは、これっぽっちもありゃ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第84話

たいていのことは人に譲り、同意してしまうようなところがありました。時には自分の信念に反することすら受け入れてしまうこともありました。しかし、彼女には決して踏み越えてはならない、正義と戒律、そして信念の境界線がしっかりとあり、どんな事情があっ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第83話

しかし、そのうちいつか真実にたどり着くこともあるんです。われわれは潔白な道に立っているのですからね。ところが、ルージンは潔白な道になんて立っていません。僕は今、家にいる連中をくそみそに罵倒しましたが、でもあの連中を一人残らず尊敬していますよ...
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