宮原 晃一郎 初級翻訳・幸坊の猫と鶏 第2話 これからは、誰が何と言ってきても、絶対に開けてはいけないよ」黒猫はそう言いながら、急いで雄鶏を小屋へ押し戻して戸を締めると、さっさとどこかへ行ってしまいました。「こら、黒、黒!」幸坊はしきりに呼びましたが、黒は見向きもしないで行ってしまいま... 宮原 晃一郎幸坊の猫と鶏
宮原 晃一郎 初級翻訳・幸坊の猫と鶏 第1話 一 幸坊の家は、田舎の百姓でしたから、鶏を飼っていました。 そのうちにいる雄鶏は、もう六年も生きています。鶏としてはかなりの「おじいさん」のはずなのですが、どういうわけか、この鳥に限っては、とても若々しく見えました。 真っ白な羽は、まるで生... 宮原 晃一郎幸坊の猫と鶏