かめれおん日記

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かめれおん日記

初級翻訳・かめれおん日記 第8話

キリスト教会の蔦(つた)は葉をほとんど落とし、蔓(つる)だけが静脈のように壁の面に浮き出て見えます。コスモスが二輪、柵に沿ってチリチリになりながら咲き残っています。海は霧でよく見えませんが、大きな汽船たちの影だけはすぐに分かります。時々ボー...
かめれおん日記

初級翻訳・かめれおん日記 第7話

うらやましい気持ち、ねたみ、自分の将来への不安、負け惜しみからくる悲しいプライド。要するに、これらすべてを混ぜ合わせたような、モヤモヤとした胸騒ぎです。彼女たちは口々に、赤ん坊(本当に色白で、ぷくぷく太っていて可愛かったのです)の可愛さを褒...
かめれおん日記

初級翻訳・かめれおん日記 第6話

反省なんてせずに、図々しく(それが自然に従うということだ)粗野な常識を大切にして、盲目的な「生きる意志」だけに突き動かされていろ。夕方、吉田が訪ねてきた。ひどく怒った様子だ。以前から彼とトラブルの絶えなかった体育教師が、今日「ちょっと顔を貸...
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初級翻訳・かめれおん日記 第5話

我はもや石とならむず 石となりて つめたき海を沈み行かばや氷雨降り狐火燃えむ 冬の夜に われ石となる黒き小石に眼瞑づれば 氷の上を風が吹く われ石となりて転びて行くを腐れたる魚のまなこは 光なし 石となる日を待ちて吾がゐるたまきはる いのち...
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初級翻訳・かめれおん日記 第4話

その中にも、育てば面白いものになっていた種がいくつかは混じっていたんじゃないか? そう考えるのは、僕のうぬぼれに過ぎるだろうか。さて、ここ数年のあいだ、僕はこんなふうに過ごしてきた。僕の精神が「よし、頑張ろう!」とキラキラ輝きそうになると、...
かめれおん日記

初級翻訳・かめれおん日記 第3話

本棚や本箱をひっくり返して、まだ残っているはずの昔の『詩と真実』を探しましたが、見つかりませんでした。散らかった本の中で、しばらくの間、若さへの愛着と友情への飢えに、じっとしていられないような、切ないとも言いようのない気持ちでいっぱいでした...
かめれおん日記

初級翻訳・かめれおん日記 第2話

疲れることを知らない働き者。有能な事務処理の達人。効率的な方法論のプロ。(本質がどうのこうのなんて、悪魔にでも食わせてしまえ!)とでも言うように、常に勇気満々で、どんなことにも迷わず突き進む男です。運動会、展覧会、学芸会、学校の雑誌の編集、...
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初級翻訳・かめれおん日記 第1話

「一匹の虫がいた。その体には二つの口があり、お互いにエサを奪い合っていた。やがて、お互いを食べ合い、最後には共倒れして死んでしまった。」――韓非子――          一 理科の教室から職員室へ戻る途中、廊下で後ろから「先生!」と呼び止め...
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