宇宙の迷子

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宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第16話

また、ジャンガラ星は、だいたい南アメリカのアマゾン川に面した空中に停止する予定であった。ところがこの予定は、はずれてしまった。ジャンガラ星は三日も早く地球の方へ吸いよせられ、ついには百メートルの最少距離を残すどころか、そのまま南太平洋の海面...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第15話

いや、じっさい植物の補給がじゅうぶんでないために、われわれは近くこのジャンガラ星を運転して、もっとたくさんの植物が繁茂している遊星へ横づけにしたいと思っている」 二少年が見たところ、植物はそうとうしげっていた。これだけしげっていれば、よろし...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第14話

どうして山ノ井千ちゃんを救ったものか。ポコちゃんは大こまりであった。その間にも、千ちゃんは樹海の中であばれているらしく、いよいよさかんに林の上に葉っぱや花の枝が投げあげられる。(そうだ。一刻も早く千ちゃんに会って、植物を切りたおすことをやめ...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第13話

「僕たちが乗ってきた宇宙艇カモシカ号は、いまどうなっていますか?」 川上は、教授の返事がどうであるかと胸をドキドキさせた。「カモシカ号は、空から落ちてくる前から火を吹いていたが、地上に激しくぶつかると同時に、すっかり炎に包まれて、みるみるう...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第12話

ことに第三の手――つまり背中からはえている手を、風に吹かれているのぼりのように休みなく頭の上や顔の前に動かして語る。「それはそれとして、われわれ星人のことだが、今もいったように、われらの先祖は約三十万年前に地上へ姿を現した。君たちより約五万...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第11話

どうか悪く思わないでください。それにしても、あなたのからだはすごく軽いんですね」「君のくしゃみのいきおいが、あまりにはげしすぎたのさ。あっという間にからだがくるくる回って、地上から千メートルも高い空までふきとばされてしまったんだからね。ほん...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第10話

そのとき、ドアが外に向かってパッと開いた。さっきのカロチ教授が、おどろいた顔で部屋へとびこんできた。だがこのとき、外からの冷たい空気が、ポコちゃんの鼻の穴へ侵入してくすぐったので、かれはたまらなくなって、でっかいくしゃみを一つした。「はっく...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第9話

その腕は左右の腕とちがい、わりあいに細く長かった。そしてゴム管みたいにぐにゃぐにゃしていた。そのような腕の先に、第三の手がついていたのだ。そして手の指は六本あって、どれもみな同じくらいの長さであった。てのひらはずっとせまく、指は長すぎると思...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第8話

エンジンは止まっているはずなのに、重力があるなんておかしいぞ」 ふたりの足取りはどちらもふらふらしていた。 ふらふらした者どうしが、通路の真ん中でばったり出会い、お互いの顔を見合わせた。「千ちゃん、ぼくたちは、もしかしたらあの世へ来ちゃった...
宇宙の迷子

初級翻訳・宇宙の迷子 第7話

頭の芯がツウーンと痛くなる。吐き気がする。 そんな大変な苦しみのすえに、ようやく体の回転がだんだんと緩やかになり、ポコちゃんは正気を取り戻した。――その時、自分の体がまぶしく照らし出されていることに気づいた。 千ちゃんがカモシカ号の中から、...
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