土神と狐

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土神と狐

初級翻訳・土神と狐 第4話

樺の木はまた何とか返事をしようとしましたが、やはり何かがとても重苦しく、わずかに吐息をつくばかりでした。そのときです。狐がやって来たのです。狐は土神がいるのを見ると、ハッとして顔色を変えました。けれども、今さら引き返すわけにもいかず、少し震...
土神と狐

初級翻訳・土神と狐 第3話

土神はそれを見て、また大きな声で笑いました。その声はまた青空の方まで届き、途中からバサリと樺の木の方へ落ちました。樺の木はまたハッとして葉の色を変え、見えないくらい細かく震えました。土神は自分の祠のまわりをウロウロと何度も歩き回ってから、や...
土神と狐

初級翻訳・土神と狐 第2話

たとえば秋のキノコのようなものは、種もなしに全く土の中から出てくるだけなのに、それにもやっぱり赤や黄色といった色がある。わからんねえ」「狐さんにでも聞いてみたら、いかがでございましょう」樺の木は、うっとりと昨夜の星の話を思い出していたので、...
土神と狐

初級翻訳・土神と狐 第1話

(一)一本木の野原の、北のはずれに、少し小高く盛り上がった場所がありました。そこには、いのころぐさが一面に生えていて、その真ん中に一本の美しい樺(かば)の木が立っていました。決して大きな木ではありませんでしたが、幹は黒くつやつやと光り、枝は...
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