木内 高音

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木内 高音

初級翻訳・水菓子屋の要吉 第2話

するといつの間にか、田舎のお父さんや妹たちの顔が、それを囲んで珍しそうに見物しています。――本当に、家族のみんなは、まだバナナさえ見たことがないんだ。要吉は夢の中でそうつぶやきながら、ごろんと寝返りを打つと、昼間の疲れから、今度は夢も何も見...
木内 高音

初級翻訳・水菓子屋の要吉 第1話

一 要吉は、東京の山の手にある、にぎやかな商店街の水菓子屋(果物屋)で働く小僧さんです。 要吉は、半年ほど前に田舎から出てきたばかりでした。 要吉の朝一番の仕事は、誰よりも早く起きて、表の重たい雨戸を開けることでした。それから、年上の番頭さ...
くまと車掌

初級翻訳・くまと車掌 第3話

――いや、考えた事柄は妙でもなんでもないのだが、そんな切羽詰まった場合に、よくあんなのんきなことを考え出したものだということ、それ自体が妙なのだった。それは、自分がこれまでに聞いたことのある、くまにまつわるいろんな珍しい話だった。そんな話が...
くまと車掌

初級翻訳・くまと車掌 第2話

その貨車にはちょうど石狩川でとれた鮭(さけ)が積み込まれていたので、わたしはキラキラと銀色に光るウロコの山を想像していたのだが、ランプの光はただぼんやりと闇の中に溶け込んでしまい、何も見えない。おかしいなと思ったので、わたしは立ち上がってガ...
くまと車掌

初級翻訳・くまと車掌 第1話

ぼくが尋常小学校の四年生を卒業するまで、ぼくは北海道に住んでいました。その頃は、小学校は四年までしかありませんでしたから、ぼくは北海道で小学校を卒業したわけです。今から、ちょうど二十年ほど前のことになります。今では小学校の教科書は、日本中ど...
やんちゃオートバイ

初級翻訳・やんちゃオートバイ 第3話

お父さんやお母さんが、何も怒らずに、これまで通りやさしく接してくれるのを見て、自分のしたことがどれほど悪かったのか、しみじみと分かってきました。モーティは、今ではすっかり元の、可愛くて素直な良いモーティに戻りました。そして、四人で一つの車庫...
やんちゃオートバイ

初級翻訳・やんちゃオートバイ 第2話

ピリイはあんまり泣いたので、放熱器の水がすっかりなくなってしまいました。 そのためひどく頭がほてって、怒りっぽくなってしまいました。 次の日ピリイに乗ってお出かけになった奥さまは、行く先々でピリイの頭へ、バケツに何杯も何杯も水をぶっかけなけ...
やんちゃオートバイ

初級翻訳・やんちゃオートバイ 第1話

一 ポピイとピリイは、ある大きなお屋敷の車庫で長いこと一緒に暮らしている、もうすっかり中古の自動車です。 二人はそれぞれ、ご主人と奥さまを乗せて、まるでご主人夫婦と同じように、仲良く立派に毎日を過ごしてきました。 親切で優しいご主人からは、...
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