海蛍の話

スポンサーリンク
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第7話

それならば、切り離した発光器官の中には、生きた蛍の発光器官の中よりも、問題の還元物が多量にあったのではないか、という考え方もできます。しかし、そんな理屈は考えられません。もしハーヴェイの言うような還元作用があるとすれば、やはり生きた蛍の発光...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第6話

この訂正はもちろん、日本語の論文でも発表しました。不幸なことに、私の手紙がハーヴェイの元に届いたときには、すでに彼の攻撃文は印刷所の手元にあったようです。ハーヴェイの海蛍に関する研究にはかなりの間違いが多いので、私は自分の実験結果に基づいて...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第5話

(ロ)熱で壊れない物質それから、二つの発光物質のうち、熱で壊れない方の物質は、熱湯やメチルアルコール、エチルアルコール(いわゆるアルコール)などに溶けるということは、もう分かりましたね。しかし、この物質を熱湯に溶かすと、この物質以外の「熱湯...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第4話

そして、この熱で壊れる方の物質は「発光を助ける物質」であり、熱で壊れない方の物質は「発光の原料」であるらしいのです。しかし、この発光の原料だけでは決して光ることはありません。光るためには、必ず二つの物質が必要なのです。九 発光物質の溶ける性...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第3話

ところが、殻を取り除いた海蛍の体は三ミリ以下の大きさしかなく、その小さな体の中のさらに一部にある唾液腺ですから、到底それを分離することなどできません。しかし、水がその光る物質を分離するのに、とても便利な働きをしてくれるのです。七 水と発光水...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第2話

ところが、その長所が逆に、生き残る上での短所になってしまうことがあります。なぜなら、その敏感な嗅覚を利用して、私が今まさに海蛍を採集しているからです。四 海蛍の採集まず、高さ約三十センチ、口の広さが二十センチほどの甕(かめ)を三十個用意しま...
海蛍の話

初級翻訳・海蛍の話 第1話

一 はじめに動物が光る仕組みについて、理科の実験や研究に一生懸命取り組んでいる人が、今、世界の学界にはたった三人しかいません。その一人が、フランスのリオン大学で生理学を教えているラファエル・デュボアという人です。この学者は明治三十六、七年ご...
スポンサーリンク