怪奇四十面相

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怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第9話

金の輪でできた石の台まで、ちゃんとついています。風呂敷を解いてからポストの形ができるまで、三十秒もかからなかったでしょう。こうして、四十面相はみごとに忍術を使ったのです。ポストという「かくれみの」の中に入り込み、この世から姿を消してしまった...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第8話

ところが、よく見ると、その町を歩いているのは四十面相だけではないことがわかってきました。四十面相の二十メートルほど後ろから、小さな人間が、音ひとつ立てずにこっそりと尾行しているではありませんか。それはゾッとするほど汚らしい、乞食の少年でした...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第7話

上級生の勇敢な少年たちが十人ほど、大風船に向かって駆け寄りました。そしてみんなで綱にすがりついて、風に吹かれる風船をひきとめてしまったのです。すると先生たちもそこへ駆けつけて、真っ黒な人間を抱き起こそうとしました。「アッ、これは人間じゃない...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第6話

すぐさまはしごがかけられ、屈強な若い警官が金テコを手に、頂上へと登っていきました。ドシン、ドシンと金テコが天井に打ちつけられるたびに、釘で固定されていた出入り口のふたが、ギイギイと嫌な音を立てて、少しずつ持ち上がっていきます。ああ、さすがの...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第5話

透明怪人になってしまったのです。警官たちはこの不思議な光景を見せられて、思わず立ちすくんでしまいました。そこへ舞台の横から、いきなり小林少年が飛び出してきました。そして大声で叫ぶのです。「中村さん、いつもの手です! あいつの得意なブラック・...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第4話

芝居の筋は、実際の事件とは少し違って、その部屋へ明智探偵に化けた二十面相が現れ、この事件の捜査主任である中村係長が、その正体を見破るという構成になっています。小林少年をうす暗い廊下に残して舞台に急いだ四十面相は、いましも実験室の入り口から、...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第3話

ちょっと、明智役の書きぬきを見せてくれ。すこし、せりふを、かえたいところがあるんだ。」といって、青年のさしだす脚本の書きぬきをうけとり、ねっしんに読みはじめました。読者諸君、これはいったい、どうしたことでしょう。名探偵、明智小五郎が、楽屋の...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第2話

」明智は、それに答えて、「ぼくも、そのことで、おたずねしたのです。木下検事にたのまれてね。念のために、裁判所の面会許可証も、用意してきました。これをごらんください。一度、ぼくを、四十面相に、あわせてくださいませんか。ぼくが話をすれば、あるい...
怪奇四十面相

初級翻訳・怪奇四十面相 第1話

二十面相の改名「透明怪人」の事件で、名探偵・明智小五郎にその正体を見破られた怪人二十面相は、そのまま警視庁の留置場に入れられました。ひと通りの取り調べを受けたのち、彼は裁判を待つ身である未決囚として、東京都内のI拘置所にぶちこまれてしまった...
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