鉢かつぎ

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楠山 正雄

初級翻訳・鉢かつぎ 第3話

鉢かつぎはそれを見て涙を流しながら、これも亡くなったお母さまが、いつも長谷の観音さまを熱心に信じていたおかげに違いないと思い、もう一度西の方を向いて観音さまを拝みました。四こうなっては、もう「嫁合わせ」を恥ずかしがって屋敷を抜け出す必要もあ...
楠山 正雄

初級翻訳・鉢かつぎ 第2話

「参ってみますと、みんな隠れてしまいまして、あとに一人、このような不思議な姿の者が残っておりました」そう言って、鉢かつぎを中将にお目にかけると、中将は彼女を見て言いました。「まあ、その鉢を取ってやれ。一体誰なのか顔を見てやろう」家来たちが二...
楠山 正雄

初級翻訳・鉢かつぎ 第1話

一 むかしむかし、河内国(今の大阪府)の交野という所に、備中守実高というお侍が住んでいました。広い田んぼやたくさんのお金を持ち、美しい奥さんもいて、何不自由のない幸せな暮らしをしていましたが、たった一つだけ、どうしてもかなわない願いがありま...
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