島木 健作

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島木 健作

初級翻訳・黒猫 第3話

あの「図々しい」という言葉では片付けられないような胆の太さだけでも、命乞いをされる資格がある奴だと思った。もし人間であれば、当然どこかの城の主になれるような風格がある。それが野良猫として生きているのは、運命のいたずらに過ぎない。毛の色が少し...
島木 健作

初級翻訳・黒猫 第2話

それでいて、絶えずこちらの顔色をうかがっています。私が無言で嫌な顔をすると、しっぽを股の間に挟んで、よろけるようにして逃げていく。そして、腐った落ち柿なんかを食べているのです。猫は彼らほど卑屈ではありませんが、コソ泥以上に図々しくなってしま...
島木 健作

初級翻訳・黒猫 第1話

病気が少しよくなって、寝ながら本を読めるようになったとき、最初に手にとったのは旅行記でした。以前から旅行記は好きだったのですが、好きなわりにはそれほどたくさん読んではいませんでした。ほかの人と話してみても、旅行記は意外と読まれていないようで...
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