下村 千秋

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下村 千秋

初級翻訳・鬼退治 第2話

やがて寺の本堂へつきました。大きな屋根は朽ち、広い回廊は傾きかけ、太い柱は歪み、見るからに怪物の住みそうなありさまに、勘太郎も始めはうす気味悪くなりました。しかしぐっと胆力をすえて、本堂の中へ入ってみました。そして中の様子を隈なく調べました...
下村 千秋

初級翻訳・鬼退治 第1話

一 頭の良し悪しなんて関係ない。腕っぷしさえ強ければ、誰よりも偉そうに威張っていられる――そんな昔の時代の話です。 常陸(ひたち)の国にある八溝山(やみぞさん)という高い山の麓(ふもと)の村に、勘太郎という男の子がいました。 今年で十八歳。...
下村 千秋

初級翻訳・神様の布団 第2話

また、この家族には頼れる親戚や知人が、鳥取の町中に一人もいませんでした。 ある冬の日のこと、父親は仕事から帰ってきて「気分が悪い」と言って床に就いたまま、病気は急激に悪化し、それきり起き上がれなくなりました。 一週間ほど薬も飲めずに苦しんだ...
下村 千秋

初級翻訳・神様の布団 第1話

一 むかしむかし、鳥取のある町に、新しく小さな宿屋がオープンしました。 宿の主人はとても貧しかったので、道具のほとんどは古道具屋さんで買いそろえたものでしたが、きれい好きな性格でしたから、何でもきちんと片づけ、ぴかぴかと磨き上げて、店内はい...
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初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第7話

新吉は、曲馬団のファットマンのことを思い出し、門の鉄格子の扉につかまって、中の様子をじっとのぞき込んでいました。するとそこへ、白いズボンをはいた品の良いおじいさんが出て来て、にこにこしながら、「お前さんは、こんなに早く動物園を見に来たのかね...
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初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第6話

なんて馬鹿な奴なんだろうなぁ」見物人たちは顔を見合わせて、不審そうにそう噂し合いました。団長は新吉を楽屋裏に連れ込むと、さらにひどく殴りつけました。「またもや、だらしない芸をしやがって、このトンチキめが!」そのとき、すぐそばから、「団長さん...
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初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第5話

」「大丈夫、むずかしいことはしないのさ。」「でも、外の人に代わってもらうと、また罰をくわされるもの。」「だからね、僕がきえちゃんの服を着て、わか姉さんにお化粧をしてもらって、きえちゃんそっくりの少女になるのだよ。団長だって見わけのつかないよ...
下村 千秋

初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第4話

曲馬団というものは、華やかで幸福なものとばかり思っている新吉には、この二人の女たちは、昨日も今日もどうしてこんなことばかり言うのだろうと、ただ不思議に思うばかりでした。新吉はなんとも答えずに垂れ幕をすりぬけて、象のいる方へ走って行きました。...
下村 千秋

初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第3話

馬車の上には、おりに入れられたライオンや熊がのせられています。あの有名な象が、例の大きな布をかぶって歩いています。それから、たくさんの少年少女たちが馬車いっぱいに乗っかっています。最後に、いろんな荷物をのせた馬車が何台も続いて行きました。い...
下村 千秋

初級翻訳・曲馬団の「トッテンカン」 第2話

チョン、チョン、チョン。 そこで一寸法師は、象の背中へくるりとしゃっちょこ立ちをしました。かと思うとまたまたくるりと起き上がり、行列を見かえって、「オーケストラ、ゴォー。行列, 進めー……」三 鍛冶屋の新吉は、頭ががーんとするほど、うちょう...
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