お伽草紙

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お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第26話

「せめて、雀の里のお土産のしるしに、この葛籠のうちどれでもお気に召したものをお持ち帰りくださいませ。お邪魔かもしれませんが」「いらないよ、そんなもの」「いらないよ、そんなもの」とお爺さんは不機嫌そうにつぶやき、そのたくさんの葛籠(つづら)に...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第25話

それをまたお照さんはいいことにして、やけにこの旦那とイチャイチャしていたからね。まあ、みんな悪いんだ。放っておけ」「あら、あなたこそ、やきもちを焼いているんじゃないの? あなたは、お照さんのことが好きだったんでしょう? 隠したってだめよ。こ...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第24話

馬鹿にしないでください! 私はあなたのことを思って、あなたと一緒になったのですよ」「色気なんて、これっぽっちもありやしませんよ。あなたもずいぶん下品なことを言うんですね。そもそも私が、あなたのような人と一緒になったばかりに、朝から晩までどん...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第23話

カゴメ カゴメカゴノナカノ スズメイツ イツ デハルこの歌は、仙台に限らず日本全国で子供の遊び歌になっているようだが、「カゴノナカノ スズメ」と言って、あえて籠の中の小鳥を「雀」と限定しているところや、「デハル(出る)」という東北の方言が何...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第22話

もし万が一、そんなすごい奴が目の前に現れたら、お前の両目はまぶしさでつぶれてしまうかもしれないよ。いいか、わかったか。この僕の『お伽草紙』に出てくる奴らは、日本一でも二でも三でもないし、世間でいう「代表的な人物」でもない。これはただ、太宰と...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第21話

そして男性には、あの善良なタヌキがいつも溺れかけてあがいているのだ。作者の、それこそ三十何年にもわたる、ひどく不振な経歴に照らしてみても、それは火を見るより明らかだった。おそらくは、あなたにとっても。(後略)舌切雀私はこの『お伽草紙』という...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第20話

もう何としてもこの女とくっついて一生離れないぞ、と心の中で決意を固めました。「よいしょ」と泥の舟に乗り込むと、「お前はきっと、舟を漕ぐのも上手なんだろうねえ。おれだって舟の漕ぎ方を知らないわけでは……まさか、知らないわけでは決してないんだが...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第19話

またウサギが眉をひそめた表情をも、これは自分の先日の「ボウボウ山」の災難に心を痛めているのに違いないと解釈し、こう言いました。「や、ありがたい。心配無用だよ。もう大丈夫だ。おれには神さまがついているんだ。運がいいのだ。あんなボウボウ山なんて...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第18話

あいたたた。いいかい、忠告するよ。お前はまだ若いようだから、俺のような年寄りの言うこと――いや、別に年寄りじゃないが、とにかく、馬鹿にしないで、この友人の忠告だけは大切にしてくれよ。何せ、体験者の言葉なんだから。あいたたたた」「ありがとうご...
お伽草紙

初級翻訳・お伽草紙 第17話

この山で生まれて三十何年かになるけれど、こんな……」「まあ! あなたはもうそんな年なの? この前、私に十七歳だって教えたくせに、ひどいじゃないの。顔がシワシワで、腰も少し曲がっているのに十七歳だなんて変だと思っていたけれど、まさか二十歳も年...
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