柿色の紙風船

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柿色の紙風船

初級翻訳・柿色の紙風船 第7話

もちろん、たとえ彼が最後まで白状しなくても、このラジウムの持つ恐ろしいエネルギーのせいで、彼の体にいつかはその潰瘍が現れるはずだということは、最初からちゃんと計算に入っていたのだ。だが、私もくだらないことから人殺しをしてしまったものだ。今は...
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初級翻訳・柿色の紙風船 第6話

これはもしかして、尻あてじゃなくて、空気を吹き込む口紙の方と間違えたのかなと思って、今度はそっちの方を引っ張ってみた。でも、やっぱり無い。そんなはずはない!そんなはずはないんだ!なのに、どうしても見当たらないのだった。「ああーっ!」私の腰は...
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初級翻訳・柿色の紙風船 第5話

私は「うまくいったぞ!」と、心の中で踊り出したいほど大喜びし、ホッと大きなため息をもらした。こうしてラジウムは、柿色の紙風船の中に入ったまま、私の手を離れて遠くへ運ばれていったのだった。その後の話は、わざわざ語るほどのこともない。私は予定よ...
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初級翻訳・柿色の紙風船 第4話

「おい、一九九四号、起きてるか――!」看守の後ろから、スーツ姿の二人の男が入ってきました。私は、「おっ、保釈(ほしゃく)で外に出られるための使者だな」と直感しました。(おや?)私は心の中で首をかしげました。二人の客のうちの一人は、顔見知りの...
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初級翻訳・柿色の紙風船 第3話

洋服のどこかのポケットに入れておけばいいかとも思いましたが、もし五年も同じところに入れていたら、洋服の生地がボロボロになって、そのすき間からラジウムがポロリと下に落ちてしまうだろうと考えたのです。ボタンに穴をあけて、その中にラジウムをはめこ...
柿色の紙風船

初級翻訳・柿色の紙風船 第2話

お医者さんも看護師さんも、私がベッドの上にピタッとくっつけられたみたいに動かないでいるって、まったく疑っていなかった。「動かないでくださいね。ほんの少しの間ですから」お医者さんは私にそう言ったんだ。そして、看護師の方をむいて、こう言った。「...
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初級翻訳・柿色の紙風船 第1話

「あれっ、ここに寝ていた患者さんはどうしたの?」 りんごみたいに血色のいい看護師さんが、大きな声で言いました。 彼女が立っている目の前には、誰もいない、ぽっかりと空っぽのベッドがありましたね。「ねえ、あなた。知らない?」 彼女は、すぐ近くに...
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