愛護若

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初級翻訳・愛護若 第7話

近江の地誌『近江輿地誌略(おうみよちしりゃく)』が書かれた当時の「愛護民譚(みんたん)」は、説経節以前の古い形式を残していたと同時に、その後の時代に作意や脚色が加えられた物語も、雑多に取り込んでいたに違いありません。それだけ入り組んで複雑に...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第6話

『愛護若名歌勝鬨(なごのかちどき)』では、二条蔵人と古曾部庄司という二つの家の争いがあり、両家の宝を奪って出世しようと企む高階弾正と、その手下である悪役・御嶽悪五郎が登場します。二条家の忠臣には田畑早苗之助、古曾部家の旧臣には荒木左衛門がい...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第5話

江の島の児ヶ淵伝説では相手の僧も後を追うことになっていますが、大体は能動的な側の男は発心(ほっしん)するか、しっかりと出家を遂げるという「発心物語」になっています。細工夫婦の死も、後を追った死とは考えられません。むしろ、前に言ったような多人...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第4話

また、細工を古くから「馬具細工」の意味で解釈していた証拠は、「名歌勝鬨」の中にあります。そこでは細工小次郎に対して、鞍作杢作(くらつくりもくさく)及びその娘のお為という人物を登場させていることでも分かります。田畑之助という名は奇妙な名前です...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第3話

穴生の姥のことを述べて「桃の二口(にこう)がこれを見て」などと言ったのも、その間の事情を漏らしてしまったのでしょう。ですから後半はほとんど伝説そのままであり、前半も創作とまでは言えずとも、古浄瑠璃の型を追って書かれたものだと言い切って差し支...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第2話

愛護若は一人で帥阿闍梨(そちのあじゃり)の住まいを訪ねました。しかし叔父は、甥の若が訪ねてきたことに驚き、その車や馬の数を確認させました。すると、そこには稚児がたった一人立っているだけでした。叔父は「これはきっと、北谷の大天狗が私の修行の力...
愛護若

初級翻訳・愛護若 第1話

一「若」の字は、「稚」とも書きます。この物語は、五説経(ごせっきょう)のひとつとして広く知られるようになってから、人形浄瑠璃や脚本、読み物などに取り入れられたことで有名になりました。ですが、お話がどんどん膨らんでいった結果、もともとの素朴な...
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