橘 外男

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亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第39話

このむごたらしい死に方をした博士の奥さま・頼子(よりこ)こそは、ぼくの血のつながったいとこなのです。そして、あの博士はそのいとこの旦那さまだと言えば、なぜぼくがこんなお話を長いあいだ書きつづけてきたのか、みなさんにもきっとわかっていただける...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第38話

そしてきょうあすと、トラックを吉浦へかよわせれば、あすの晩までにはもうこの家も、ひっこすことができるだろうと思われましたが、このすさまじい事件のおこったのは、ちょうど家のなかがそういう、大混雑のまっさいちゅうではなかったかと思われます。しか...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第37話

もうこわくないわよ! 何かおいしいごちそうでも、こしらえてあげてちょうだいよ」と、奥のほうへむかって声をかけながら、いままで、ひしかたまっていた夫人の頼子が、どんなによみがえったように、息づきましたことか!それにつれて、それこそいままで、幽...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第36話

しかたがない、ひとつこうしてみたらどうじゃろう」と言われるには、一番怨霊から狙われて危険にさらされているのは、博士よりもむしろ、和泉屋佐平治の直接の血を引いている奥さんの頼子(よりこ)の方なのです。だからお前は、帰りに健一さんのところへ寄っ...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第35話

そのため、その過去帖のページには「関係のない者には決して話してはならない」と、恵善和尚自らの手でしっかりと書き残されていたのです。しかし、本堂にはもうひとつ、その時代に作られたらしい古ぼけた小さなお位牌がひっそりと佇んでいました。 あまりに...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第34話

そしてその提灯の火は、右を照らし左を探りつつ、「わっ、わっ」と声をあげながら次第に近づいてきましたが、やがて桜の根元でもだえうごめいている黒い影を見つけたのでしょうか?「おっ、なんだか桜の根元でうめいているぞ!」と近づいていきましたが、提灯...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第33話

「はハァ、旦那さまはお気がふぐれてしまったのだな!? それじゃあ、もうどうしようもねえ! 手前のこのご奉公も、ここまでだ! 旦那さま、これでお別れいたします。長々とお世話さまでございました!」身をクルリとひるがえして佐平治が闇の中へ飛び込ん...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第32話

次から次へと起こるむごい出来事に、「ム、ウムッ」とくちびるをかんで飛びおりた勝手口の土間にも、外から投げこんだらしい女の死体がふたつ。いつぞやおびきだされた途中で、不意に飛びかかられて襲われたのでしょう。どちらもおなじように肩、胴、顔などか...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第31話

腰をかがめたまま、二歩三歩とそのあたりを歩き回っているのです。「おや、旦那さま!こりゃあおかしゅうございますぞ! 血がたれております! おやっ、ここにも血が流れているぞ。ワァーッ! こりゃあ大変だ! お屋敷の方までずっと血が続いておりますぞ...
亡霊怪猫屋敷

初級翻訳・亡霊怪猫屋敷 第30話

どうか、草葉の陰から見守っていてくだされ!」まるで生きている人に語りかけるように、その頭蓋骨を伏し拝むと、将監のこめかみには、ふといかんしゃく筋がピクピクと激しく脈打ち始めました。はじめは落ち着いて忍び込み、病気見舞いのふりをして油断させて...
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