山川 方夫

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一人ぼっちのプレゼント

初級翻訳・一人ぼっちのプレゼント 第4話

よけいなことをしたよ」「私、そんな意味で訊いたわけじゃないの」 岸壁に白い波のカーテンが大きく逆立っては、ざぱんと崩れます。女は、男のとなりに並んでベンチに腰かけました。「あのね、私、自分で自分に花束を注文して送っておいたの。だから、はじめ...
一人ぼっちのプレゼント

初級翻訳・一人ぼっちのプレゼント 第3話

他人たちの楽しげなお祭りの遠さと、行き場のない霧のような自分の重たい悲しみが、心いっぱいに満ちてくるのだった。手早く身支度を整えて、良子は気晴らしに表へ出かけてみた。何日ぶりかすらパッと思い出せないほどの、本当に久しぶりの外出だった。けれど...
一人ぼっちのプレゼント

初級翻訳・一人ぼっちのプレゼント 第2話

「やっぱり、お別れするわ、私、どうしてもあなたといっしょに暮せないの」「また、それをいう、そんな……」女の喉が動いた。前を見たままでいった。「私、前は、クリスマスなんて、なんでもなかったのよ。家では、特別なことなんかなにもしなかったの」「そ...
一人ぼっちのプレゼント

初級翻訳・一人ぼっちのプレゼント 第1話

ホテルは海のすぐそばに建っていた。もっとも、ホテルと海のあいだには広いアスファルトの道路があり、その向こうに海岸公園の小さな緑地帯が少しだけ広がっている。そのまた向こうでは、白や薄緑色のきれいな外国の船や、たくさんの平べたい小船、それに海の...
メリイ・クリスマス

初級翻訳・メリイ・クリスマス 第3話

だから、また別の星へ行って、そこの生物に生まれ変わりに行かなくちゃならないのよ」「生まれかわるって?」「そう。まだまだ知能の遅れている星がたくさんあるの。そういう星に行って、そこの生物たちの心のリーダーになりに行くのよ。その星で、しばらくそ...
メリイ・クリスマス

初級翻訳・メリイ・クリスマス 第2話

お月さまが四つある星の話や、その星でのちょっと変わった習慣、彼女の星ではもう実現しているというタイムマシンの話や、宇宙旅行用のロケットの話など、彼には想像もつかないような別世界の話ばかりだった。その中にはロボットの話もあったし、自分の思い通...
メリイ・クリスマス

初級翻訳・メリイ・クリスマス 第1話

ある秋の夜。ムシムシして寝苦しいまま、彼はアパートのベランダの手すりにもたれて、目の下に広がる都会の夜をぼんやりと眺めていました。彼の部屋は、都会の真ん中にある高層アパートの、それも一番上の階にあったのです。お月さまがきれいな夜ふけで、夜空...
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