斎藤 茂吉

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仏法僧鳥

初級翻訳・仏法僧鳥 第3話

正岡子規先生ではありませんが、『弘法をうづめし山に風は吹けどとこしへに照す法のともしび』。そういうことですよ」先生はそうおっしゃるのです。私たちは雨の合間を見て大門の丘の上へ登り、はるか向こうに山々が限りなく重なる景色を眺めました。そこから...
仏法僧鳥

初級翻訳・仏法僧鳥 第2話

ここだってれっきとした霊場なんですから」「承知しました」 杉と檜が生い茂り、真昼でも木漏れ日さえ届かないような暗がりを作っているらしい場所へと歩き、柵のところで用を足した。そのあたりにも小さな祠がいくつかすえられており、さまざまな神仏が祀ら...
仏法僧鳥

初級翻訳・仏法僧鳥 第1話

大正十四年(1925年)の八月四日の朝、私たちは奈良の宿をあとにして、紀伊の国にある高野山へと向かって出発しました。吉野川を渡り、そこから乗合バスに乗り込んだ頃には、これまでの旅の疲れが少しだけ癒やされるような、そんなほっとした気持ちになり...
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