火事とポチ

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有島 武郎

初級翻訳・火事とポチ 第4話

ぼくも、とうとう悲しみがこらえきれなくなって、むやみに泣きだしてしまった。ぼくたちは、お手伝いさんに連れられて家に帰ってきた。「まあ、あなたたちはどこをうろついていたの。ごはんも食べないで……。それに、三人ともそんなに泣いて……」お母さんは...
有島 武郎

初級翻訳・火事とポチ 第3話

半分こげたり、水でびしょぬれになったりした荷物と一緒に、ぼくたち家族六人は、小さな離れで暮らすことになったんだ。ごはんは、朝・昼・晩の三食とも、官舎(かんしゃ)の人たちが作って持ってきてくれたよ。その、あつあつの「おにぎり」が、もう最高にお...
有島 武郎

初級翻訳・火事とポチ 第2話

立ち止まって自分の体を見てみると、ブルブルと震えが止まらない。ひざとお辞儀をするみたいにガタガタ震えて、あごまでガチガチと音を立てそうなくらいだった。急に、お家が恋しくなったんだ。おばあちゃんも、お父さんも、お母さんも、それに妹や弟たちはど...
有島 武郎

初級翻訳・火事とポチ 第1話

愛犬のポチが激しく吠える声で、ぼくはパッと目を覚ました。ものすごく眠たかったから、「もう、うるさいなあ」と怒る暇もなかった。だって、真っ赤な火が目に飛び込んできたんだ。びっくりして両目をこすってパッチリ開けてみたら、なんと戸棚の中が火の海に...
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