碁石を呑んだ八っちゃん

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有島 武郎

初級翻訳・碁石を呑んだ八っちゃん 第3話

……あのね、お兄ちゃんがね」と言って僕のほうを見つめたけれど、僕がまだシクシク泣いているのに気づくと、「まあ、お兄ちゃんも弱虫ねえ」言いながら、お母さんもなんだか泣き出しそうになられた。それなのに、僕の前では「泣いてなんかいないよ」という顔...
有島 武郎

初級翻訳・碁石を呑んだ八っちゃん 第2話

お口を開けてごらんなさい。お口ですよ。こっちを、明るい方を向いて……ああ、碁石を呑んだんじゃないの!」そう言うと、握り拳を固めて、八っちゃんの背中を続けざまにたたきつけた。「さあ、かーっと言って吐き出しなさい……それ、もう一度……どうしよう...
有島 武郎

初級翻訳・碁石を呑んだ八っちゃん 第1話

八っちゃんが、黒い石も白い石もぜんぶ自分で両手にかき集めて、自分の股の下に隠そうとしたから、僕は怒って言ったんだ。「八っちゃん、それは僕のなんだよ!」そう言っても、八っちゃんは目をクリクリさせるだけで、僕の石までひったくり続けるから、僕は気...
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