奥 増夫

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奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第10話

やつらは少し離れたところでピタッと止まり、あの挨拶を大声でうなり始めた。さらに事態は悪化した。1匹のビヤ樽怪獣が手押車を持ってくると、まわりのやつらが一斉に手を突っ込んで、30本もの銅の矢をごっそり掴み出した。先がとがっていて危ない。突然、...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第9話

やつは駆け去って行った。だがその時から、やつらの挨拶が、トーミダチ、イタ。まったく変な生き物だ。トウィールと俺は道路を真っ直ぐ、近くの土塚の方へ進んだ。やつらは行ったり来たり、我々にまったく無関心に、ガラクタ荷物を運んでいる。道路は入口にそ...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第8話

「運河のそばにある泥の町に住んでいる連中さ。夢怪獣や珪素怪獣だって、この世のものとは思えないほど十分に奇妙なものだと思ったが、そいつは大間違いだった。あの生物はもっともっと異質で、これまでのどの生き物よりも理解できない代物だったよ。トウィー...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第7話

俺は夢中になって砂の上を彼女のほうへ駆け出した。あまりの驚きに、疑うことすらなかったんだ。あと六フィートほどまで近づいたとき、トウィールがさっと飛んできて俺を捕縛した。俺の腕をがっしりとつかみ、甲高い声で『ノー、ノー、ノー!』とわめき立てた...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第6話

トウィールと俺は怪獣が動くまで10分待った。すると、ギュー、ギュー、ガサ、ガサとまるで堅い紙を丸めるような音を立てて、腕を口の穴に入れ、1個のレンガを取り出した。慎重に地面に置き、怪獣はまた静かになった。10分後にまた1個。まさしく自然のレ...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第5話

ただ、以前にトウィールを捕まえようとした、あのヒモのような腕を持つ黒い化け物は別格だったけど。いまのところ現れる気配はみじんもないけれど、あいつらは獲物が自分から近づいてくるのをじっと待ち構えているらしいんだ。ぼくが眠っているあいだに襲われ...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第4話

近くに座っていたが、俺が起きた時はいなかった。だが寝袋からごそごそ起きた時、鳴き声が聞こえて、やつが来た。あの三階高さのスーリ崖から飛んできて、俺の横にくちばしで着地した。俺は自分を指差し、北を指差した。やつは自分を指して、南を指差した。だ...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第3話

自動拳銃を取り出して、敵だと見えたものにぶっ放した。触手がパッと吹っ飛んで、汚物が吹き出し、むかつくようなぜいぜいという音を出しながら、地面の穴の中に体と腕を引き込んだ。片方のダチョウは、くっくっと鳴きながらゴルフシャフト並みの足で辺りをふ...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第2話

たちまち高度が下がりはじめ、突然、スーリ砂漠の真ん中にドスンと落ちた。おかげをしこたま鼻にぶつけたぜ」ジャービスが痛む鼻を痛そうにこすった。「硫酸で燃焼室をちゃんと洗浄したでありますか。時々、鉛が2次放射を起こすのでありますよ」ジャービスは...
奥 増夫

初級翻訳・火星旅行 第1話

ジャービスはエアリーズ宇宙船の拘束総員配置についたまま、思いっきり大きな背伸びをした。「やっと普通の空気が吸えるぜ。スープみたいに濃厚でたまらん。外の空気なんて、薄すぎてどうしようもなかったよ」 そう言いながらあごでしゃくってみせた火星の大...
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