野のはくちょう

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アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第8話

いよいよ死刑になりに行くその道中ですら、やりかけたお仕事をやめようとはしなかったのです。すでに編み終えた十枚のくさりかたびらは、足の下にありました。いまは十一枚目をこしらえているところだったのです。人民たちは集まってきて、口ぐちにののしりあ...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第7話

次の日、お寺の懺悔室(ざんげしつ)で、大僧正は王さまに自分が目撃したことと、恐ろしい思いつきをすべて告げ口しました。大僧正の口からひどいのろいの言葉がはきだされると、お寺の中にかざられていた昔の高名なお坊さまたちの石像が、まるで「そんなこと...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第6話

いつかおまえはわたしに礼をいうようになろう。」それで、じぶんのまえにエリーザをのせたまま、王さまは山のなかを馬でかけていきました。武士たちも、すぐそのあとにつづいてかけていきました。お日さまがしずんだとき、うつくしい王さまの都が目のまえにあ...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第5話

なるほど、エリーザがじっと見つめているうちに、山もお林もお城もぜんぶくずれてしまって、そのかわりに、こんどはどれもおなじようなりっぱなお寺が、二十も高い塔やとがった窓をならべて現れました。なんだかそこからオルガンがひびいてくるような気がしま...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第4話

こうしてきょうだいはひと晩じゅうお話を続け、ほんの二、三時間うとうとしただけでした。エリーザはふと、あたまの上ではくちょうの翼がばさばさとはばたく音で目がさめました。きょうだいたちはまた、鳥の姿に変えられていたのです。やがてみんなは大きな輪...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第3話

しぜんのままにのびただけでは、葉がまざり合うまでになれないところには、木の根が、地のなかから裂けてでて、枝とをからまり合いながら、水の上にたれていました。エリーザはおばあさんに「さようなら」をいうと、ながれについて、この川口が広い海へながれ...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第2話

このむすめはあんまり心がよすぎて、罪がなさすぎて、とても魔法の力にはおよばなかったのです。どこまでもいじのわるいお妃は、それをみると、こんどはエリーザのからだをくるみの汁でこすりました。それはこの王女を土色によごすためでした。そうして顔にい...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・野のはくちょう 第1話

はるかかなたの国、冬が来るとツバメが南の国へ飛んでいくような遠いところに、ひとりの王さまがいました。王さまには十一人の男の子のむすこと、エリーザというひとりのむすめがいました。十一人のきょうだいたちはみんな王子さまで、胸には星のしるしをつけ...
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