幻術天魔太郎

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幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第17話

この心外道人の戒めには、深い意味があるのじゃ。百人の命を救うという大望を果たせば、自然と心も和らぎ、人を殺すだの敵を討つだのといった殺伐とした気持ちはなくなるだろうという、言外の意味もあるのじゃ」「……」「塙三郎丸も同じこと。さあさあ、その...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第16話

「無礼者め、なんということをいたすのだ。近藤、水野、加賀爪、控えておらぬか!」一人ひとりの名前を呼び上げ、頭ごなしに叱り飛ばすのです。「どうも変だぞ」「本物の上様ではないのか?」なだれ込んだ近臣たちも、自分たちの無様な様子と、家光の落ち着き...
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初級翻訳・幻術天魔太郎 第15話

そんなことであたら命をすてるより、生きながらえて腕をみがき、きょうのはじをそそぐ気はないか」 猫間犬丸は、熱心な調子でこういいきるのです。まったく、武げいや幻術に負けて、いちいち腹を切るのはばかげた考えで、体面にこだわらずに、家と禄をすてて...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第14話

「おうッ」 と見ると、太郎は一刀を頭上たかくかざして、このふしぎな襲撃にそなえます。二合、三合、五合とはてしもなく、はげしいあらそいがつづきました。さいごには二条の太刀がヘビのようにからみ合ったまま、火のでるようなはげしいツバぜりあい、太郎...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第13話

尾州の名剣士・青柳又八郎。腕前は明らかに天魔太郎を上回っていましたが、天魔太郎に「飛龍剣」という投げ太刀の妙技があることに気づかなかったのが、何よりの大きな手落ちでした。最後まで刀を抜かずにその術を隠し通した天魔太郎に、見事な勝利を譲る形と...
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初級翻訳・幻術天魔太郎 第12話

まだ前髪を立てていて、二本の刀を差しているところを見ると武家の子供に違いありませんが、木綿の黒紋付に白小倉の袴という、ずいぶんと無造作な出で立ちでした。そんな話をしているところへ、幕を掲げてスッと入ってきた少年がいました。目の覚めるような美...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第11話

「あれ――ッ」 ふたりの若い召使は、武家の娘ではあり、御殿勤めで武術の心得もあり、肝もすわっておりましたが、とつぜんのできごとに仰天して若い娘の臆病さにかえり、ただもうあわてふためくばかり。その間に部屋じゅうのあらゆる物が、つぎからつぎへと...
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初級翻訳・幻術天魔太郎 第10話

憎い親父だが、徳川家にとっては無二の忠臣だ」天魔太郎は裾を返すと、サッと飛び降りました。「待て、待て!」「彦左、しばらくその白髪の首を預けておくぞ」天魔太郎は、目ばかりパチパチさせている彦左衛門を後ろに残して、夏の夜の闇の中に姿を消してしま...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第9話

天魔太郎は改めて、妹の月子、泉田筑後(いずみだちくご)の娘であるお千代、小僧の虎吉、野州の熊五郎を集めて、これからの活動について相談しました。「父上、駿河大納言・忠長(ただなが)卿の志を継いで、将軍・家光に思い知らせるためには、八重の守りを...
幻術天魔太郎

初級翻訳・幻術天魔太郎 第8話

あっしは、出雲様の実家が仲通りの呉服屋『増田屋』だと聞き出し、それとはなしに見張っていると――」「出雲殿がどうした? あれは亡き母上の縁故の方で、千代田の大奥のことを何かとこの駿河太郎に教えてくれた恩人だが」天魔太郎も思わず乗り出しました。...
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