怪人と少年探偵

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初級翻訳・怪人と少年探偵 第12話

応接室の中は、しーんと、しずまりかえっています。野村さんは、ふしぎに思って、おずおずとドアに近づき、そっと、ドアを開いてみました。すると、正面のいすに、中村警部らしい、背広の人が、こしかけているのが見えました。ほかには、だれもいません。「中...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第11話

それに、窓がありませんから、中でなにをしていても、外からはわからないのです。変装箱のむこうに、鏡がかかっています。怪人は、その鏡にむかって、これから変装をはじめるのです。「よし、出発してくれ。ゆっくり走るんだ。ゆくさきは、練馬区、知っている...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第10話

マンホールから お話かわって、こちらは、へいの外のマンホールのそばです。そこには、ふたりのおまわりさんが、しゃがんで、見はりばんをしていました。もし、怪人がここからにげようとしたら、つかまえるためです。「おい、マンホールのふたが動いたようだ...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第9話

もうだめだ そのとき、地底の水の中では、井上君とポケット小僧が、おたがいのからだをだきあって、ブクブクと、しずみかけていました。 さっき死にものぐるいの声で、どなったので、もう、最後の力がつきてしまったのです。 手も足もしびれてしまって、も...
怪人と少年探偵

初級翻訳・怪人と少年探偵 第8話

怪人がそこからにげだすのを、ふせぐためです。玄関の戸は、なんなくひらきました。家の中はまっくらで、ガランとしていて、まるであきやのようです。みんなはスイッチをおして電燈をつけながら、へやからへやと、しらべてまわりました。しかし、どこにも人か...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第7話

「こんなときの用意に、いいものを持ってきたよ」小林君はそうささやいて、胸のボタンをはずすと、その中にかくしていた大きな薄べったいものをとりだしました。それは四十センチ四方ほどの四角なボール紙でした。その片側に、まっ黒にスミが塗ってあります。...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第6話

井上君は、万年筆型の懐中電燈を出して、コンクリートのかべを、てらしていましたが、なにを見つけたのか、「あっ」と、声をたてました。「あれ、なんだろう?」 懐中電燈のまるい光が、コンクリートのかべの上のほうを、てらしています。その光の中に、黒い...
怪人と少年探偵

初級翻訳・怪人と少年探偵 第5話

その、ドアの中のへやで、だれかがしゃべっているのです。「あなたは野村さんですね。おじょうさんのみち子ちゃんは、おあずかりしています。いや、けっして、手あらなことはしません。だいじにしますよ。ぼくは、人を殺したり、きずつけたりすることは、だい...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第4話

たるの中に、あのかわいい女の子が、手足をしばられて、おしこめられているすがたが、まぼろしのように見えてくるのです。いや、もしかしたら、あの女の子は、もうころされてしまったのかもしれません。そして、その死がいが、たるにつめてあるのかもしれませ...
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初級翻訳・怪人と少年探偵 第3話

きみの力なら、あけられるよ」 そこで、ふたりは、そこへ行って、力を合わせて、鉄のふたを持ち上げ、横へずらせて、中をのぞいてみました。「だれもいないよ」「おかしいな。ここのほかに、かくれるところはないんだがなあ」「あっ、あれ本だよ。さっき女の...
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