魔法博士

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江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第27話

ウヘヘヘ……、おれがひとこと命じれば、三人の部下の持った短剣が、ぐさっと突き刺さるのだ。それでもいいのかっ!」 するとこんどは、明智探偵のほうが、魔法博士におとらぬ高らかな笑い声をたてました。「ワハハハ……、きみは、なんという頭のにぶい男だ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第26話

上の部屋の黄金怪人が消えて、下の部屋の警察官の一団が現れたというわけです。上の部屋がすっかり降りてしまうと、中から黄金怪人が岩の廊下へ歩み出てきました。「ワハハハ……、魔法博士、おれの手並みがわかったか。きみが作ったびっくり箱を利用して、き...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第25話

こちらも黄金怪人、向こうも黄金怪人、ウリ二つの黄金怪人が、ふたりあらわれたのです。「まてっ!」こちらの黄金怪人が、恐ろしい歯車の声で、どなりつけました。すると、向こうの怪人は、ぎょっとしたように、こちらを見て、立ちどまりました。十メートルを...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第24話

明智の野郎も、三人の子どもたちも、ちゃんと牢屋に閉じ込めました」すると黄金怪人は、あの歯車のような声で、「うん、よくやった。これで安心というものだ。これからはわしが明智を鍛えてやる。つまり訓練を施すのだ。そしてわしの部下にしてしまうのだ」と...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第23話

すると、そのとき、恐ろしいことが起こりました。巨人の心臓から出ている大きな動脈が、パンと音を立てて破裂したのです。血管がやぶれたのです。そして、真っ赤な液体が、どっと滝のように流れ出してきました。三人とも、巨人の心臓の血に染まってずっしり濡...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第22話

「きさま、何者だっ!」おもわず、どなりつけますと、人形は美しいロウの顔をすこしも動かさないで、奇妙な笑い声をたてました。「エヘヘヘ……、わたしは、人形だよ。きみの作ったロウ人形だよ。」「うそをいえ! わしは、そんな、かってな口をきく人形を作...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第21話

黒い怪物は、その窓のそばへよって、窓のガラスをトントンとたたきました。「だれだっ。」中から、男の声が聞こえ、だれかが、ガラッと、窓をあけました。三十ぐらいの人相のわるいやつです。この家が魔法博士のすみかだとすれば、この男は博士の部下なのでし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第20話

」「えっ、B・Dバッジだって?」 二少年は、びっくりして、それをしらべました。ふたりは、小林、井上、野呂の三人が、五日もまえから、ゆくえ不明になっていることを、よく知っていたからです。もしや、あの三人が、じぶんたちの行くさきを知らせるために...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第19話

その部屋には入口のドアのほかには出入り口がひとつもありません。窓すらなかったのです。それなのに、あの巨大なゾウがまるで煙のように消えてしまったのです。ああ、かわいそうなノロちゃんは、いったいどうなってしまったのでしょうか。(悪魔のなぞ)「ウ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第18話

それはゾウでした。巨大なゾウが、コンクリートの廊下を歩いてくるのでした。さっきの恐ろしい音は、ゾウのうなり声だったのです。それにしても、こんなところにゾウがいるなんて、おもいもよらないことでした。これがほんとうのゾウでしょうか。やっぱり、魔...
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