魔法博士

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江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第17話

「さあ、みんな、つかれただろう。ひとやすみだ。」 黒人が、おどりをやめたので、みんなも、立ちどまりました。「ところで、きみたち、いまの魔術の種が、わかるかね。え、どうだ、わかるまい。」 黒人は、そういって、みんなの顔を見まわしました。「ぼく...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第16話

ね、あいつをつかまえて、ひどいめにあわせてやろうよ。」井上君は、顔をまっかにしておこるのでした。しかし、小林君は、なにか、べつの考えがあるらしく、すこしもさわぎません。こわがって、ふるえているノロちゃんと、目をむいて、おこっている井上君を、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第15話

おばけかしらと、ギョッとしましたが、おばけではありません。ひとりのまっ黒な顔をした、黒人の老人です。頭はまっ白で、白い口ひげと、あごひげをはやした、しわくちゃの老人です。やせたからだに、だぶだぶの白い大きなきれを、肩からはすにまきつけていま...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第14話

ふたりは、金色の衣装をつけて、大きな木のみきのかげにかくれていた。まず、おとなのきみが、山下君のそばをはなれて、一本の木のかげにかくれる。すると、にせの井上が、きみにかわって、山下君に見えるように歩きだし、はんたいがわの木のみきにかくれる。...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第13話

」と、いたずらっぽく、たずねるのでした。「わかった! いままで、ぼくと、いっしょにいた、このふたりは、にせものです。それが、きみの魔法の種だったのだ。」 小林君が、ほおをまっかにして叫びました。魔法博士のトリックが、わかってきたように、思っ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第12話

」「王さまだって? いったい、それは、どこにいるんです?」「ご殿にいるよ。魔法博士という、えらい人さ。」「それは、黄金怪人のことじゃありませんか?」「うん、よく知っているね。王さまは黄金のよろいをきているよ。そして、魔法つかいだからね、黄金...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第11話

三人は、みるみる、巨大な口の前に近づき、小林君がさいしょに、そのまっかなくちびると白い歯の中へ、のめりこんでしまいました。そして、井上君も、ノロちゃんも、そのあとから、つぎつぎと巨人の口にのまれていきました。胎内くぐりむかしは、山の岩あなの...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第10話

三人はころばないように用心しながら、その底まで、たどりつきました。なんの音もなく、なんの光もありません。すみをつかったような、真のやみです。ああ、心配になってきました。少年たちは、怪人が待ちかまえているわなの中へ、おちこんでいくのではないで...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第9話

それまでに、おかあさんにおこづかいをもらっておくんだよ」おじいさんは、地面においてあった残りの人形を白い箱にいれ、腰かけていた台を小さく折りたたんで、これも箱の中にしまいこみました。そして、箱についている太いひもを首にかけて、箱を胸の前に下...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法博士 第8話

みんながどうしようかとためらっているあいだに、まただれかがスイッチを押したのか、「カチッ」と乾いた音がして、ふたたび明るい電灯がつきました。パッと見ると、金庫の向こう側に、あの金色の恐ろしいやつが、ヌーッと立ちはだかっているではありませんか...
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