人魚のひいさま

スポンサーリンク
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第11話

そのすがたも、やっぱり人間の目には見えません。彼らはつばさがなくても、自然と軽い体になって、ふうわりと空をただよいながら上へ上へと昇っていくのです。人魚のひいさまも、気がつくとそれと同じものになっていました。目には見えないけれど、ただよう風...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第10話

その日の夕方、花嫁と花婿は船に乗り込み、海へと漕ぎ出していきました。大きなどこどんという大砲の音がとどろきわたり、船という船の旗が一斉に風になびきました。船のまんなかには、王家ご用達の金色と紫色の天幕が張られ、中にはうっとりするほど美しい寝...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第9話

あのとき、あたしは岩のあわかげにかくれて、だれか人がやってこないか見張っていたのよ。あの方が、あたしよりもっと好きだっておっしゃる、そのうつくしいむすめのことだって、ちゃんと見て知っているわ」ここまで考えると、人魚のひいさまは、ふかいため息...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第8話

王子はそのとき、いったい、あなたはだれでどこから来たのかといって、たずねました。ひいさまは、王子の顔を、やさしく、でも、あくまでかなしそうに、そのこいあい色の目でみあげました。もう、口をききたくもきけないのです。そこで、王子はひいさまの手を...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第7話

「あしたの朝、日が昇ってしまうと、もうそのあとでは、また一年が巡ってくるまでどうにもしてあげられないところだったんだ。では、くすりを調合してあげるから、それを持って日の出る前に陸のほうまで泳いでいき、岸に上がってそれを飲むのだよ。そうすれば...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第6話

今夜は、お城で舞踏会を開きましょう!」 さて、この舞踏会が、たしかに、地上の世界では絶対に見られないほどの豪華なものでした。大きな踊り部屋の壁と天井とは、ぶ厚いけれど、よく透き通ったガラスでびっしりと張りめぐらされていました。ばら色や草みど...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第5話

こういう広間のいくつかあるなかの、いちばんの大広間のまんなかに、大きな噴水がふきだしていて、そのしぶきは、ガラスの円天井まで上がっていましたが、その天井からは、お日さまがさしこんで、噴水の水と大水盤のなかにういている、うつくしい水草の上にき...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第4話

ふと一瞬、墨をながしたような真っ暗な夜になって、まるでものが見えなくなりました。するうちに、いなびかりがしはじめるとまた明るくなって、船の上のようすが手にとるようにわかりました。みんないろんな方法でどうにかして助かろうとあがいていました。わ...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第3話

あらしが近づいてくると、船はやがて沈んでしまう運命にあることがわかっていたので、みんなで船のそばへ泳ぎっていき、やさしい歌をうたって聞かせるのです。海の底がどんなに美しいか、だから船の人たちは沈むことをそんなにこわがらなくてもいいんだよと、...
アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・人魚のひいさま 第2話

いく晩もいく晩も、ひいさまは、あいている窓ぎわに、じっと立ったまま、くらいあい色した水のなかで、おさかながひれやしっぽをうごかして、およぎまわっているのをすかしてみていました。お月さまと星もみえました。それはごくよわく光っているだけでしたが...
スポンサーリンク