柳田 国男

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柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第23話

一 このお酒を一つありがたく引き受けて飲むならば、命が長くなって、めでたいおめでたが何度もやって来るよ。一 お酒のさかなには、タイもスズキもちゃんとご用意してあるけれど、鳥の肉のように心に染みて恋しい、カラッとしたウメ(おめでたい食べ物)も...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第22話

その鳴き声は、「おりこひめこ(本当の娘)を乗せないで、ヤマハハを乗せたぞ、ケケロ!」と聞こえました。ニワトリがこれを何度も繰り返して歌ったので、お父さんもお母さんも、ここで初めてハッと気がつき、ヤマハハを馬から引きずり下して退治しました。そ...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第21話

丘の一番てっぺんにはウツ木(うつぎ)の木がぐるりと植えられており、その入り口のあたりは東のほうを向いていて、まるで門の口のようになっている場所があります。その真ん中あたりには、大きな青い石が置いてあります。かつてその石の下を試しに掘ってみた...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第20話

どちらも北方の守り神である玄武神(げんぶしん)の信仰から伝わってきたものなのでしょう。)一一〇 「ゴンゲサマ」と呼ばれるものは、神楽(かぐら)を舞うグループごとに一つずつ大切に備えられている木彫りの像のことで、獅子頭(ししがしら)によく似て...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第19話

「さてはこいつだな!」とピンときた男は、身を潜めてこっそり家の外へ抜け出し、建物の裏側にまわってみたところ、まぎれもなく一匹の狐が、首を流し元の穴に突っ込み、後ろ足を爪先でしっかりと立てて覗き込んでいました。そこで、そこにあったちょうど良い...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第18話

あまりにも同じことが何度も繰り返されるものだから、のちにはその家々も十分に注意して火の元の予防をするようになったのですが、それでもついに火事を免れることができた家は一軒もなかったと言われています。九七 飯豊(いいでよ)の菊池松之丞(まつのじ...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第17話

土淵村(つちぶちむら)の子供たち十四、五人で早池峯山へ遊びに行き、うっかり夕方近くになってしまったので、急いで山を下りてふもとに近づいたころ、背の高い男が下から急ぎ足で登ってくるのに行き合いました。肌は黒っぽく、目はギラギラと輝いていて、肩...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第16話

誰にでもしっかりと挨拶をして、ふだん通りの様子だったのですが、この日の晩に亡くなっており、もちろんそのときは外出などできるような体の状態ではありませんでした。あとになってお寺では、「お茶は飲んだのだろうか」と、お茶碗を置いた場所を調べてみた...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第15話

それでも長蔵は、「なんだろう?」とまだ不思議に思うだけで、その戸の隙間に手を突っ込んで中の様子を探ろうとしました。ところが、中の障子はピッチリと閉まっています。ここで初めて「大変だ、怖い!」と気づいて、少し後ろに下がって上を見上げてみると、...
柳田 国男

初級翻訳・遠野物語 第14話

もし子どもたちを叱って「そんなことをしちゃいけません!」と止めようとする人がいると、かえって神さまのタタリ(罰)を受けて病気になってしまうこともあると言われています。○神さまや仏さまの像が、子どもたちと遊ぶのが大好きで、それを邪魔したり止め...
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