蟹の泡

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坂口 安吾

初級翻訳・蟹の泡 第2話

悪人は――悪徳自体は常にくだらぬものではあるが、悪徳の性格の一つには孤独という必然の性格があり、他をたより得ず、あらゆる物に見すてられ見放され自分だけを見つめなければならないという崖があるのだ。善人なおも往生を遂ぐいわんや悪人をや、とはこの...
坂口 安吾

初級翻訳・蟹の泡 第1話

私は、中戸川とみゑさんの「ひとりごと」を読んだとき、もし自分が遺族だったなら、本人の遺言どおりに燃やしてしまえばよかったのに、と思った。私は「春日」というこの人の俳句集――日本文学の歴史的な大傑作の一つ――を読んでいたからこそ、「ひとりごと...
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