溺れかけた兄妹

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有島 武郎

初級翻訳・溺れかけた兄妹 第3話

若者はようやく立ち上がると体を拭いて帰ろうとしましたが、おばあ様が強く頼んだので、黙ったまま私たちのあとについてきました。家に着くと、もう妹のために布団が敷いてありました。妹は寝巻きに着替えさせられて寝かされると、すっかり夢中になってしまっ...
有島 武郎

初級翻訳・溺れかけた兄妹 第2話

Mは毎年学校の水泳部に行っていたので、とにかく普通に泳ぐことはできましたが、私は横泳ぎを少しと、水面に仰向けに浮くことを覚えたばかり。妹に至っては、ビート板を離してやっと二、三メートル泳げるようになったばかりなのです。見てください。私たちは...
有島 武郎

初級翻訳・溺れかけた兄妹 第1話

「土用波(どようなみ)」という、風もないのに海岸へ激しく打ち寄せる高い波がやってくる時期になると、海水浴に来ていた都会の人たちも、少しずつ別荘を片付けて帰り支度を始めるようになります。それまでは、砂の上も海の中も、朝から晩までたくさんの人で...
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