長彦と丸彦

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豊島 与志雄

初級翻訳・長彦と丸彦 第4話

そして驚かれたことには、京の大臣の屋敷から悪者に盗まれたあの立派な馬が取り押さえられており、さらに噂の高かった鞍馬の夜叉王までもが捕らえられていたのです。それについて長彦から詳しい話を聞き、坂の上の朝臣がどれほど満足されたかは、言うまでもあ...
豊島 与志雄

初級翻訳・長彦と丸彦 第3話

そして、男をじっと見据えました。今度は男が、茶碗に酒を注ぎ返して一口で飲み干すと、またチラリと丸彦を睨み返しました。丸彦はもう一度茶碗を手に取ると、酒を注いで一口で飲み干し、それから男をじっと見つめました。男もまた、茶碗に酒を注いで一口で飲...
豊島 与志雄

初級翻訳・長彦と丸彦 第2話

ガチリと、何か鍬の先にあたった感触がありました。それからまた、ガチリ、ガチリと音がして、鍬が少しも通りません。丸彦はそのあたりを掘り広げました。よく見ると、そこには大きな石のふたがありました。やっとの思いでその石のふたを取り除くと、下は石の...
豊島 与志雄

初級翻訳・長彦と丸彦 第1話

一むかしむかし、近江(おうみ)の国、琵琶湖の西側にある堅田(かただ)という町に、お金持ちの家がありました。そこには、ふたりの兄弟が暮らしていました。兄さんは顔がとっても長かったので「堅田の顔長の長彦(ながひこ)」、弟は顔がとっても丸かったの...
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