ねずみと猫

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ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第7話

「品性が悪いのは、少し気をつけてしつけをしてやれば直るだろう」私はそう考えました。そこでまず、段ボール箱に古いネルの切れ端などを詰めて、たまの寝床を作ってやりました。そして、土を入れたお菓子の空き箱とを並べて、お風呂場の板の間に置いてやった...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第6話

おもちゃの中で面白いのは、帯地を巻いておく桐の棒である。前足でコロコロと転がすのは何でもないのだが、棒の片端をひょいと両方の前足で抱え込み、後ろ足で見事に立ち上がるのだ。棒が倒れると、それをヒラリと飛び越えて、見向きもしないで知らん顔をして...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第5話

もとのら猫たちの遊び場だったつつじの根もとのちょっとくぼんだ場所は、やっぱりどの猫にとってもお気に入りの場所のようで、ボールを追いかけながら元気に走り回る途中で、決まってその場所へピューと駆け込むのでした。そして、まるで獲物をねらう猛獣のよ...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第4話

海の中にもぐった時に聞こえる、波打ち際の砂利と砂利がこすれ合う音や、火山の火口の奥から聞こえてくる大釜でお湯がぐつぐつ煮えたぎるような音なども思い出させる。もし獅子(しし)やトラも同じような音を立てるのだとしたら、この音はいっそう不思議なも...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第3話

恐ろしいほど大きな茶色をした親ねずみは、あたかも知恵の足りない人間を愚弄するように自由な横暴な挙動をほしいままにしていた。二春から夏に移るころであったかと思う。ある日座敷の縁の下でのら猫が子を産んでいるという事が、それを見つけた子供から報告...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第2話

昼間から平気でちょろちょろと茶の間に顔を出したりするのだ。ある日の夕方、二階で仕事をしていると、突然階下で激しい物音や、人々の大騒ぎする声が聞こえてきた。慌てて下りていってみると、玄関の三畳の部屋へとネズミを二匹追い込んで、二人の下女が箒(...
ねずみと猫

初級翻訳・ねずみと猫 第1話

一いまの家を建てる時には、どうか天井にネズミが入り込まないようにしてほしいと、念を推して大工の親方に頼んでおいた。親方は「十分に気をつけます」と言ってくれたし、工事の最中も時々忘れないようにこの点を言い含めておいた。大工たちにも直接何度も頼...
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