塔上の奇術師

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塔上の奇術師

初級翻訳・塔上の奇術師 第5話

シーンとして、暖炉棚の上の置時計のカチカチという音だけが、いやに大きく聞こえるのです。「わしはちょっと手洗いへ行ってくるから、しっかり見張っていてくれよ」淡谷さんがそう言って立ち上がりました。「ええ、大丈夫です」一郎青年が頼もしげに答えまし...
塔上の奇術師

初級翻訳・塔上の奇術師 第4話

そういう騒ぎですから、怪人四十面相が宝石を盗みに来るということは、家中の人に知れ渡りました。スミ子ちゃんももちろんそれを知っているので、学校へ行っても先生のお話が耳に入らないほどでした。主人の淡谷さんはその日は会社も休んで書斎で頑張ることに...
塔上の奇術師

初級翻訳・塔上の奇術師 第3話

五色にチカチカと輝くダイヤモンド、真っ赤なルビー、青く澄んだサファイア、エメラルド、そのほかにもスミ子ちゃんが名前も知らないような宝石が、ずらりと並んでいました。「ほほう、これはすばらしい」お客さまも思わず感嘆の声を上げ、宝石箱に釘付けにな...
塔上の奇術師

初級翻訳・塔上の奇術師 第2話

その上にそそり立つ、とんがり帽子のような屋根のてっぺん。避雷針の鉄の柱の根元に、なにかがうごめいているのです。「あらっ! 人間だわ。どうして、あんな高いところへ登ったのでしょう」「でも、まっ黒な羽根のようなものがヒラヒラしているわ。人間かし...
塔上の奇術師

初級翻訳・塔上の奇術師 第1話

ふしぎな時計塔 ある夕暮れ時、名探偵・明智小五郎の少女助手である花崎マユミさんは、中学一年生のかわいらしい二人の少女と手を取り合って、さびしい原っぱを歩いていました。 畑があったり、林があったり、青い草で縁取られた小川が流れ、その上に昔なが...
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