雁の童子

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宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第3話

須利耶さまは気づかないふりをして、写経を続けておいでです。「まあ、お前はどうして今ごろ帰ってきたの?」「私、もうお母さんと一緒に働こうと思うんだ。勉強している暇なんてないんだよ」お母さまは、須利耶さまのほうに気兼ねしながらそう言いました。「...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第2話

私は足元の小さな苔を見つめながら、この怪しい空から落ちてきて、赤い炎に包まれ、悲しく燃えていく人たちの姿をはっきりと心に浮かべました。老人はしばらく私を見ていましたが、また語り続けました。「沙車の春の終わりには、野原いっぱいに柳の花が光って...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第1話

流沙(りゅうさ)という砂漠の南側、柳の木に囲まれた小さな泉のほとりで、私は炒った麦粉を水に溶いて、昼ごはんを食べていました。そのとき、ひとりの巡礼のおじいさんが、同じように食事をするために、そこへやって来ました。私たちは黙って軽く会釈をしま...
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