人造人間エフ氏

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人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第9話

それから二日おくれて、正太少年は、ひとりさびしく汽車にゆられて東京についた。少年は、なにをおいても、郊外にある家へかえって、病床にある母にあいたかった。しかし本当のことをいったら、母はどんなに心配するかもしれない。母にはすまないが、マリ子は...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第8話

これ、もうにがさんぞ」 そういって切符掛は、少年にとびつくがはやいか、力にまかせてねじふせてしまった。この少年の顔をよくみると、ふしぎにも、正太少年と、そっくりの顔をしていた。ほんとうの切符 このしらせが、船長のところへいった。船長はおどろ...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第7話

飛行機の方で少しでもぐずぐずしていれば、今の砲撃で機体はバラバラになるところだった。それにすぐ気づいて、見事に編隊をとき、よけた海軍機たちもさすがだった。そう思っていると、つづいて二回目の砲撃だ。どどーん、ぱっぱっぱっと、ものすごい音を立て...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第6話

自分のいのちはどうでもよいが、マリ子だけはどうにかして無事にこの災難から切りぬけさせ、日本に待っていらっしゃるお母さまの手にとどけなければなりません。そうだ、それだ。マリ子を救わなければならない。(自分のいのちを的にして、一つ思いきりこの危...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第5話

言わないと言っても、そりゃもう遅いんだよ!お前に頼んだその子どもというのは、一体どんな顔をしていた?どんな格好をしていた?それを言えば、お前の罪は許してやる!」 張は、どうしようかとひどく困った様子で、誰か助けてくれる人はいないかと、まわり...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第4話

「おや、変てこな飛行機が、この汽船をねらっているぞ」 とつぜん二人の背後で、大きな声がしたので、正太とマリ子は、なにということなしにびっくりして、ふりかえった。するとそこには、いつの間に来たのか、甲板椅子のうえに、一人の老人の紳士が腰をおろ...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第3話

その扉のかげから現れた一つの顔   日本語の先生「兄さん!」 マリ子は、扉のかげから現れいでた顔にむかって、こうよびかけた。しかしそれは大まちがいであった。正太の顔ではなく、この『人造人間の家』の主人イワノフ博士のあから顔であった。「あっ―...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第2話

その酒、コップに入って出てきます」 博士が豚の方に手をさしのばすと、豚の背中がぱくりと左右にひらきその下からうまそうな洋酒が盃にはいって、三つも出てきた。そして背中が閉まると、盃はそのうえにちゃんとのっている。豚の身体が、酒をたくわえる倉庫...
人造人間エフ氏

初級翻訳・人造人間エフ氏 第1話

人造人間の家 この物語は、ソ連の有名な港町ウラジオストクからはじまる。そのウラジオの街を、山の方にのぼっていくと、誰でもすぐに目につくだろう。白い大きな壁があり、そのうえには青くさびた丸い屋根がのっていて、とがった塔が灰色の空につきささるよ...
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