小酒井 不木

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ジェンナー伝

初級翻訳・ジェンナー伝 第5話

そうして一八二三年、ジェンナーが七十歳をすぎて亡くなるその時までには、彼の考えた種痘法は決して色あせることのない素晴らしいものとして世界中に認められ、彼は心からの大満足に包まれながら、静かに安らかに目を閉じたのでした。天然痘を防ぐこの種痘法...
ジェンナー伝

初級翻訳・ジェンナー伝 第4話

それにもかかわらず、あえてわが子を使って実験しようとしたのは、ジェンナーの「絶対に正しいんだ」という信念が、まるでびくともしない岩のようにものすごく固かったからこそでした。「一刻も早く、あの恐ろしい病気から人類を救いたい!」という熱い願いが...
ジェンナー伝

初級翻訳・ジェンナー伝 第3話

ハンター先生の教えを受けるにつれて、ジェンナーは先生が生半可な医学者ではないことを知り、先生ならば自分が長年いだいている考えにも賛成してくださるにちがいだと思いました。ある日、ジェンナーは、「実は先生、これまでだれに話しても笑い飛ばされて相...
ジェンナー伝

初級翻訳・ジェンナー伝 第2話

中でも、病気にかかっているときの患者の様子は、目をもそむけたくなるほど、本当にかわいそうないたいたしいものでした。高い熱が出て苦しんでいるうちはまだいい方で、全身にすき間もないほど吹き出物ができ、それがうみを持って黄色く変わると、まるで、あ...
ジェンナー伝

初級翻訳・ジェンナー伝 第1話

一 いまからおよそ百五十年前のことです。英国の南にあるバスという街で、ある夜、盛大きらびやかな晩餐会が開かれました。集まったのは、政治家や実業家、お医者さんに軍人など数十人。その街や近くで、とっても名の知れた人たちばかりでした。当時はまだ電...
『少年科学探偵』序

初級翻訳・『少年科学探偵』序 第1話

この本にまとめた六つの探偵小説は、雑誌『子供の科学』に連載されたもので、小学校の五・六年生から中学の二・三年生くらいの少年のみんなに向けて書いたものです。いまの世の中はすっかり科学の時代で、科学の知識がなければ、私たちは一日だって楽しく暮ら...
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