山の別荘の少年

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山の別荘の少年

初級翻訳・山の別荘の少年 第5話

もう暖炉の火は細くなっていました。 私は新しくまきをくべました。 そしてふとわきを見ると、正夫はひじ掛け椅子の上で、うとうとと眠っていました。 しーんとした静けさの中で、雪の降る音だけがかすかに聞こえています……。 一体、今まで私に話しかけ...
山の別荘の少年

初級翻訳・山の別荘の少年 第4話

「あ、そうだ!」 あの柿のことがはっと頭にうかび、私は思わず駆けだそうとしました。 その私の肩を、誰かがぐっとつかんでゆすぶりました……。 見ると、正夫が私をゆすぶっていたのです。「本をよんでくださらないから、ぼく、うとうと眠っちゃったんで...
山の別荘の少年

初級翻訳・山の別荘の少年 第3話

「いたよ、いたよ」 淵のなかと、西の空と、両方をむいてです。西にかたむいた太陽が雲にかくれようとしていて、そのきれぎれの雲の一つが、なまずの形になって、金色の髭をはやしていますし、それがそのまま、淵の水のなかにもうつっています。それを、私た...
山の別荘の少年

初級翻訳・山の別荘の少年 第2話

村人たちはもう枯れた木にロープをくくりつけ、その根元をノコギリでギコギコとひいたり、オノでドンドンと切ったりして、木をうちたおそうとしています。こーん、こーん……というオノの音が、ぼくの胸の奥にしみ通ってくるようでした……。はっと目をさます...
山の別荘の少年

初級翻訳・山の別荘の少年 第1話

ぼくは昔、一年間だけ、ある山奥の別荘で暮らしたことがあります。それは、半分が洋風の立派な建物でした。そこにいたのは、管理人をしている五十歳くらいの夫婦と、そのおいっこである正夫(まさお)という少年だけでした。ぼくは正夫とすぐに仲良くなって、...
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