鉄人Q

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江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第19話

何千人ともしれないおばけどもが、一つ目小僧になったり、ポケット小僧になったりするのです。もう、わけがわかったので、こわくもなんともありません。ふたりは、どうすれば、このかがみの部屋から出られるだろうと、相談しはじめました。すると、そのときで...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第18話

廊下は長さ十メートルほどの細長い箱のようになって、ふたりはそこに閉じまえられてしまったのです。そして、そこにはドアがひとつもありません。おばけやしきのことですから、なにかのしかけで、いつのまにか廊下を箱のように変えてしまったのでしょう。小林...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第17話

そして、また、とびらは、ぴったりしまってしまいました。とびらを乗りこしたのは、ポケット小僧です。しのびこんだ少年は小林君です。そのあとの三人のおとなは、中村警部の部下の刑事たちです。中村警部は十人の部下を、引きつれてきたのですが、残る七人は...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第16話

これは少年探偵団の七つ道具の一つですが、ついでに、七つ道具とはなにかということを、書いておきましょう。1、B・Dバッジ2、万年筆がたの懐中電灯3、磁石(方角を知るためです。)4、よびこの笛5、柄のついた拡大鏡(虫めがねです。指紋など、小さい...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第15話

その目でにらみつけながら、ギリギリと近づいてくるのです。少年たちはあまりのこわさに両手で目をふさいで、そこへうずくまってしまいました。ロボットたちはやおそろしい力でふたりの少年の両手を左右から引っぱって、どこかへ連れていくのです。少年たちは...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第14話

壁一面に、黒いカーテンでもさがっているように見えました。そのまっくらの中に、ヌーッと、鉄人Qが立っていました。二少年は、顔をくっつけるようにして、窓のカーテンのすきまから、息を殺して、のぞいています。すると、じつにへんてこなことがおこったの...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第13話

警官たちは、鉄人Qとじいさんの体を、まるで軽いもののように持ち上げて、ぐるぐると振り回しているではありませんか。「あっ、どうしたんだ。それは服だけじゃないか!」警備艇から中村警部が怒鳴りました。「ボートの中に棒を立てて、服と仮面を引っかけて...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第12話

この鉄人は手品の仕掛けのようなもので、実際には別の人間が鉄の仮面をかぶり、鉄人に化けていたのだ。最初におじいさんの家を逃げ出した時からずっとそうだった。あれはロボットに化けた人間だったんだよ」中村警部もまた、小林少年と同じ考えを持っていまし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第11話

「えっ、鉄人Qが、ふたりになったって?」さすがの小林団長も、どぎもをぬかれたように聞きかえしました。「うん、そうだよ。ね、団長さん、おれ、考えたんだよ。もうひとりのやつは……。」終わりのほうは、よく聞きとれませんでした。しかし小林団長には、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄人Q 第10話

なんだか床板の上を走っているのです。もちろん人間ではありません。小さなやつです。「あっ、ネズミだ。さっき誰かに触られたように思ったのは、ネズミが体の上を歩いたのに違いない。」ポケット小僧は、やっとそこに気がつきました。古い西洋館ですから、屋...
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