灰色の巨人

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江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第28話

ボスはうまく逃げ出せたと思っていても、明智はすでにボスを捕らえたと考えているかもしれませんぜ。」 部下の長野が、変なことを言い出しました。「なんだって? おい長野、きさま、どうしたんだ?おかしなことを言うじゃないか。それはどういう意味だ。も...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第27話

しばらくすると、森のむこうから「ブーン」というかすかな音が聞こえてきました。そして、そこから大きなトンボみたいなものが、空中に浮かびあがってきたのです。それは一だいのヘリコプターでした。すきとおった大きな丸い操縦席が、とほうもなくでっかい目...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第26話

外からカギがかかっているから、おれたちがいなくなったら、子どもは本当におなかをすかせて死んでしまうんだよ!」「その秘密の部屋は、いったいどこにあるんだ!」「二階のてんじょうの上だ!そこは、おれでなければひらけない。ひらきかたに秘密があるんだ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第25話

コンクリートの大仏ならば、いかにも灰色の巨人にちがいありません。人間のあだなだとばかり思って、大男などをさがしていたのですが、じつは賊のすみかの名まえだったのです。そのとき、明智がむこうの方を指さして、みょうなことをいいました。「中村君、見...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第24話

「それがですねえ、まるで検討がつかないのですよ。行きも帰りも目かくしをされていましたし、賊の隠れ家というのが、なんだか変な地下道をくぐっていくような、変わった建物でしてね……。」それから、賊のボスらしい白ひげの老人のことや、不思議な建物のこ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第23話

「まず『にじの宝冠』を見せてください。それが本物だとわかるまでは、正一くんを渡すわけにはいきません。」老人がしずかに言いました。園井さんはしかたないので、ふろしきづつみをほどいて黒ぬりの箱を取り出し、そのフタをあけて老人の前にさしだしました...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第22話

そして、そのブリキ缶を自動車の車体の下へ、針金でしっかりとくくりつけておきます。すると、コールタールが缶の底の針の穴から、細い糸のようにチョロチョロと流れ出し、自動車が進むにつれて、地面に目にも見えないコールタールの細い線が、どこまでもずっ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第21話

そこは、両がわに大きな屋敷のコンクリート塀がつづいている寂しい通りで、日が暮れるとめったに人も通らないような場所でしたが、その暗闇の中を向こうから、変にふらふらとした歩き方でひとりの男が近づいてきました。電柱のかげの見張りの男は、その男が園...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第20話

そこに計略があるのです。安心して、ぼくにおまかせください。こんどこそ、巨人をあっといわせてお目にかけます。十一日といえば、まだ三日ありますね。それまでにあなたも、びっくりなさるようなことがおこりますよ。まあ、見ていてください」名探偵がそれほ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第19話

「いやあ、えらいぞ小林くん! それに少年探偵団のみんな、きみたちのおかげで三人の犯人がつかまったし、宝冠もぶじに取りもどせたぞ。警視総監にしっかりほうこくして、ごほうびを出してもらわなくちゃいけないな!」そして、明智探偵のほうをむいて、こう...
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