灰色の巨人

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江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第18話

警官たちは、中村警部からあらかじめ作戦を聞かされていたので、小林少年の言葉に力強くうなずいて見せました。十人の少年たちは、暗い森の中を足音を一切立てないようにしながら、ご本殿の方へとすすんでいきます。やがて社殿の前にたどり着くと、その外側に...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第17話

するとそのとき、小林少年が空を指さしながら、ひときわ高い声をあげました。「あっ、あそこにいる!あの木の枝にのぼっているぞ!」見ると、クマは大きなカシの木の枝にしがみつき、下を鋭くにらみつけているのです。「しかたない。ピストルでおどかそう!」...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第16話

すると、ライトのむこうの方から、明智探偵と、中村警部と、数名の警官が、かけつけてきました。そして、一寸法師は、なんなく、つかまってしまったのです。「おてがら! おてがら! さすがは少年探偵団だね。よく一寸法師を、さがしてくれた。」中村警部が...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第15話

横町にはいると、ゾウはいくらか気がしずまったらしく、かける速度がにぶくなってきました。しかし、まだのそのそではありません。タッタッタッと、いきおいよく進んでいきます。そのとき、ゾウのゆくてに、さきまわりをした二台の消防車が、横にならんで、と...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第14話

神社への三つの出入り口はおまわりさんと少年団員とで見張っていましたし、神社の森を囲む土塀の外にもおまわりさんや少年たちが行ったりきたりしていたのですから、少女が神社の外へ逃げ出すことは絶対にできませんでした。たしかに、神社の中にいたのです。...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第13話

三人の男のうちの一人は、もうぶらんこの真上まで来ていました。そのあたりの棒の上に体を横たえ、手を伸ばしてぶらんこの綱をつかもうとしています。しかし、女王さまのほうがすばやかったのです。彼女はぶらんこがいちばん高く上がった瞬間、パッと手を放し...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第12話

形がそっくりなのかい?」「うん、まちがいない。あれだよ。たしかに、あれだよ。」 園井少年はいきをはずませていいきるのでした。「よしっ、それじゃあ、ぼく、先生に電話をかけてくるからね。きみは知らん顔しているんだよ。ほかの団員にもいっちゃいけな...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第11話

そのマントの長さは、なんと四メートルほどもあるのです。マントの上からひょっこりとのぞいている顔はふつうのおとなの顔ですが、からだがそんなに大きすぎるものですから、顔がものすごく小さく見えます。その顔は、おしろいをまっ白にぬって、ほっぺたに赤...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第10話

小林君がさきにたって、そのあとから、園井少年と、ほかのふたりがつづいています。ほかのふたりも中学の一年生です。「おい、とまれ! なにかいる。あれをごらん。」 小林君が、むこうのコンクリートべいの上を、ゆびさしました。それは園井君のおうちのへ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・灰色の巨人 第9話

」「それはすごくあぶないねえ。だっていま夜来ている十人のお客さまのなかに、巨人の手下の誰かが変装して、こっそりまじっているかもしれないからね。」「ぼくも、おとうさんにそう言ったんだよ。でもおとうさんは、『お客さまはみんなよく知っている人ばか...
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