グスコーブドリの伝記

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グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第10話

そして、下層の空気や地表からの熱が宇宙へ逃げていくのを防いで、地球全体の平均気温を五度くらいは暖かくしてくれるはずだと思っている」「先生、あの火山を今すぐ爆発させることはできないでしょうか?」「それは可能だろう。だがね、その作業に行った者の...
グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第9話

「この野郎! きさまの流した電気のせいで、俺たちのオリザ(稲)がみんな倒れてしまったじゃねえか! いったい何のためにあんな余計なまねをしたんだ!」一人の男が怒鳴りました。ブドリは落ち着いて言いました。「稲が倒れるなんて……きみたちは春に配ら...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第8話

と思うと地面ははげしくぐらぐらゆれ、百合の花もいちめんゆれ、それからごうっというような大きな音が、みんなを倒すくらい強くやってきました。それから風がどうっと吹いて行きました。「やったやった!」とみんなはそっちに手を延ばして高く叫びました。こ...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第7話

老技師はしずかにすべての観測機を調べ、それからブドリに言えました。「きみはこの山はあと何日ぐらいで噴火すると思うか。」「一月はもたないと思います。」「一月はもたない。もう十日ももたない。早く工作してしまわないと、取り返しのつかないことになる...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第6話

雲が非常に低い日は、その棒は雲までまっすぐ上っていき、そこから横に広がります。風のある日は、棒は斜めになりますが、その傾き方は風の強さに従います。波打ったり、いくつもの輪に分かれたりするのは、風の影響もありますが、一つには煙や煙突がもつ性質...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第5話

おまえも若い働き盛りを、おれのとこで暮らしてしまってはあんまり気の毒だから、済まないがどうかこれを持って、どこへでも行っていい運を見つけてくれ。」そして主人は、一ふくろのお金と新しい紺で染めた麻の服と赤皮の靴とをブドリにくれました。ブドリは...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第4話

すっかり五年前のとおりだ」「だから、あたしはあんたに山師をやめろって言ったんじゃないか。おじいさんもあんなにとめたんじゃないか」おかみさんはおろおろ泣きはじめました。すると主人が急に元気になってむっくり起き上がりました。「よし。イーハトーヴ...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第3話

うちの中はまるできたなくてあらしのあとのようでしたし、森は荒れはてて山火事にでもあったようでした。ブドリが次の日、家のなかやまわりを片付けはじめましたら、てぐす飼いの男がいつもすわっていた所から古いボール紙の箱を見つけました。中には十冊ばか...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第2話

」と泣きながら叫んで追いかけましたが、男はもう森の横を通ってずうっと向こうの草原を走っていて、そこからネリの泣き声が、かすかにふるえて聞こえるだけでした。ブドリは、泣いてどなって森のはずれまで追いかけて行きましたが、とうとう疲れてばったり倒...
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初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第1話

一 森 グスコーブドリは、イーハトーヴの大きくて豊かな森のなかに生まれました。 おとうさんはグスコーナドリという有名な木こりで、どんなに太くて大きな木でも、まるで赤ん坊を寝かしつけるみたいに、わけもなくスイスイと切ってしまう名人でした。 ブ...
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