山村 暮鳥

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山村 暮鳥

初級翻訳・手ぶくろ 第1話

わたしの手ぶくろ桔梗(ききょう)色雪がしんしんと降る日はいつも思い出すのなくしてしまった片方の手ぶくろのことをそして今も手元に残ったもう片方の手ぶくろのことを
おや雀

初級翻訳・おや雀 第1話

おや雀おや雀もう日が暮れる暗くなる日が暮れて暗くなったらどうしようどこに行こうぼっちゃん私の巣を返せ子どもを返せ
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第8話

どうにでもなれ!」と、途中で、あろうことか、女のくせに、その足で酒屋へと入っていったのでした。底が抜けたかのように傾き、千鳥足でふらふらと歩きながら、やっとの思いで家の敷居をまたぎ、夫は怒鳴りました。「おい、この宿六(やどろく)め、飯を出せ...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第7話

「あれ、あれが何よりの証拠じゃないか。見たまえ、水の底を……」 木菟が言いました。「なるほどな。けれど上をごらん、あれは何だい?」「おお!」と蛙は驚きました。 なんだか急に池の中が騒がしくなりました。魚たちがいつもの舞踏をはじめたのです。 ...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第6話

こう見えてもまだ、貴様たちの台所の土間にお邪魔して、食べ残しを頂戴したことなんて一度だってないんだぞ。あまり大きな口を叩いていると、おい、暗い夜道は気をつけろよ」 それはまるで落雷のような恐ろしい声でした。 さっきから鳴くのをやめて、どんな...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第5話

ただね、私はお先に失礼して、これからお茶でも飲もうとしているんです」瓜畑のこと「しっ! そら来た」今まで、ごろごろとのんきに転がって罪のない世間話をしていた瓜が、一斉にぴたりとその話をやめて、息を殺しました。みんな、眠ったふりをしていました...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第4話

――「都会と田園」より――雑魚(ざこ)の祈り長いこと日照りが続いたので、沼の水が涸れそうになってきました。雑魚たちは心配して、山の神様に「雨が降るまで何も食べない」と誓って、一生懸命祈りました。神様はその祈りを聞き入れたのか、雨が降りました...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第3話

そして見て驚きました。「なあんだ。こりゃ石じゃないか。ちぇっ、馬鹿々々しい」そこへ、するすると意地の悪いミミズが這い出してきました。「何ぼ何でも石は食べられませんよ。晩ご飯はまだなんですか。それなら教えて差し上げましょう。ここを左へ曲がって...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第2話

そして二度と再び開くことはありませんでした。さやの中の豆さやの中には豆粒が五つありました。そして仲が良かったのです。今日も今日とて、むつまじく話していました。「もう外に出る日が近くなったようだね」「どんなに美しいでしょう、世界は」「早くみた...
ちるちる・みちる

初級翻訳・ちるちる・みちる 第1話

【自序】お芋が蒸し上がるのを、子どもたちと楽しく一緒に待ちながら……わたしには二人の子どもがいます。(本当は三人でしたが、その一人はこの現実の世界に生まれてわずか三日、日光を浴びることもなく、すぐにまた永遠の故郷へ帰っていきました)もちろん...
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