小川 未明 初級翻訳・羽衣物語 第3話 彼は仕事に疲れたときなど、いつも大空を見上げては、天女のことを思い出しました。すると不思議なことに、天女は雲の上から星のように輝く目で下界を見つめ、彼を慰め、励ましてくれたのでした。 小川 未明羽衣物語
小川 未明 初級翻訳・羽衣物語 第2話 「天女さま、こう申しますのもお恥ずかしい話ですが、私はまだ独り身なのです。もし、あなたさえ承知してくださり、私の妻になってくださるなら、あなたのためにこの命も捧げます。人間の身で天上のあなたを慕うのは、分をわきまえないことかもしれませんが、... 小川 未明羽衣物語
小川 未明 初級翻訳・羽衣物語 第1話 一 昔は、今よりもずっと松の緑が深く、砂の色も真っ白で、日本の景色はそれはもう美しいものでした。 ちょうど、今から二千年ほど前のことです。三保の松原の近くに、一人の若い舟乗りが住んでいました。 ある朝のこと、東の空がようやく明るくなりはじめ... 小川 未明羽衣物語