牛をつないだ椿の木

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新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第4話

もう一方には、崖を少し削り取って、そこに新しい井戸ができていました。そこまで来ると、行列が止まってしまいました。先頭の海蔵さんが止まったからです。学校帰りの小さい子供が二人、井戸から水を汲んで、ゴクゴクと音を立てながら、おいしい水を飲んでい...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第3話

二人で競争して、受け損なった回数が少ない方が、相手に別の菓子を買わせたりしていたのです。それに、海蔵さんはこの技では他のどの人力車引きにも負けたことがありませんでした。でも、今日の海蔵さんはこう言いました。「朝から奥歯が痛くてねえ。甘いもの...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第2話

「だから、道のわきに井戸があったら、どんなにかみんなが助かるだろうね」とお母さんは話を締めくくりました。海蔵さんは、三十円くらいあればその井戸が掘れるということをお母さんに話しました。「うちのような貧乏人には、三十円といえば大金で目が回るけ...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第1話

一山の中の道わきに、一本の若い椿の木が立っていました。牛をひっぱる利助(りすけ)さんは、その木に自分の牛をつなぎました。人力車をひく海蔵(かいぞう)さんも、椿の木の根元に人力車をとめました。人力車は生き物ではないので、つないでおかなくても大...
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