柳田 国男

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日本の伝説

初級翻訳・日本の伝説 第3話

(『利根川図誌』など。千葉県|印旛郡臼井町臼井)しかし、東京などの「咳のおば様」には、特にそのような悲しい歴史や由来がなくても、やっぱりお願いすると子供の百日咳を治してくれたと言いますから、こうした伝説は後から作られたものなのかもしれません...
日本の伝説

初級翻訳・日本の伝説 第2話

本所の原庭町の証顕寺というお寺の横町には、二尺ばかりのお婆さんの石の像があって、小さな子どもたちが咳が出て困る時に、このお婆さんに頼むとすぐに治ると言っていました。大きな石の笠をかぶったまま、しゃがんで両方の手で顎をささえ、鬼みたいなこわい...
日本の伝説

初級翻訳・日本の伝説 第1話

再び世に送る言葉 日本は、びっくりするほど伝説がたくさん残っている国です。 むかしは、そうした話をよく覚えていて、子どもたちに語って聞かせてくれる人が、どんな村や町にも五人や十人はいました。 ただ、このごろはほかにいろいろと新しく考えなけれ...
信濃桜の話

初級翻訳・信濃桜の話 第3話

もしかすると、二つの名前が別々に生まれて、後になって一つに混ざり合ってしまったのかもしれません。実際に今でも「泰山府君」という桜には、さらに五つもの変種があるといいます。信濃桜の場合も同じことですが、名前というのはあくまで一つの手がかりに過...
信濃桜の話

初級翻訳・信濃桜の話 第2話

『五鳳集(ごほうしゅう)』という詩集は、今のところ正確な年代を確かめるのが少し難しいのですが、その中には、細川典厩源公(ほそかわてんきゅうげんこう)の庭で花が満開になった際、「俗に言うところの信濃桜である」といった内容が書かれており、庭の下...
信濃桜の話

初級翻訳・信濃桜の話 第1話

子供が桃や柿の種を拾ってきて、庭のすみっこに植えるような気持ちで、捨てるわけでもなく、かといって忘れてしまうわけでもない。そんなふうに時々様子を見に行く程度の「書きかけのネタ」が、私には十個くらいあります。いつ花が咲くのか、実がなるのかとい...
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