へちまの木 初級翻訳・へちまの木 第2話 この『沢茂』って店もうまい物を食わせると聞いたから、それでためしに寄ってみたんだ」「まことに相済みません」と主人は続けざまに頭を下げ、後頭部を掻いた。「こんなしくじりは初めてでして、いつもはお客さまによろこんでいただいているんですが」「もう... へちまの木山本 周五郎
へちまの木 初級翻訳・へちまの木 第1話 一 房二郎が腰を下ろしたとき、すぐ斜め向こうにいた男は、アジの塩焼きを食べながらお酒を飲んでいた。 房二郎はお酒を注文し、おつまみはいらないと言った。 ほっぺたを膨らませたような顔の店員(小女)は、バカにしたような声で、お酒一本、おつまみは... へちまの木山本 周五郎