山本 周五郎 初級翻訳・末っ子 第2話 おやじの骨董じまんにはいりそびれたのだろう、と平五は思っているが、今年はさらに減って五人しか来なかった。平河町の森内膳。神谷町の木下杢之助。薬師小路の土方市之丞。田村小路の新庄主殿。それから榎坂の米良平左衛門という顔ぶれであった。「おやおや... 山本 周五郎末っ子
山本 周五郎 初級翻訳・末っ子 第1話 一 彼に対する一族の評 祖父の(故)小出鈍翁は云った。「平五か、そうさな、まあ悪くはあるまい、ばあさんが可愛がりすぎたから、少しあまったれのようだが、まあそう悪くはないだろう、すばしっこいところもあるし、いい養子のくちにでも当れば、案外あれ... 山本 周五郎末っ子