火星兵団

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第7話

無理やり似ているにおいを探してみるとすれば……牛小屋の横を通ったときに漂ってくる、あの強烈なにおい――あのにおいをもう少し高級にして、そこに海そうのにおいを混ぜ合わせたような、不思議なにおいです。今、千二くんがかいでいるのは、まさにそんな不...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第6話

(おや、あの謎、どこまで考えたんだっけかなあ)大江山課長は、それを思い出すだけでも一苦労でした。それと同時に、課長はなんだか不思議な気持ちになりました。というのも、あんなにガミガミとうるさく言っていた蟻田博士が、その後、全く連絡をしてこなく...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第5話

そのうちに、ふっと体が軽くなりました。(あっ、落ちるんだ!)ふたつの体は、まるで投げ出された石ころのように落下していきます。ドブーーン!はげしい水音が響き渡りました。暗い夜空に向かって、水柱が高く上がりました。それっきり、千二くんは意識を失...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第4話

大変だ!千二くんは、びっくりして、その場にパッと身をおこしました。とつぜん耳にとびこんできた、あやしい音。「ひゅうひゅう、ひゅうひゅう」と、まるでムチでも振っているかのような音です。その音なら、さっきもたしかに、自分の耳で聞いた音でした。あ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第3話

話し声のようでもあり、また数匹の獣が低くうなりあっているようでもありました。ひゅう、ひゅう、ひゅう。ぷくぷく、ぷくぷく。そんな風にも、千二の耳に聞こえました。そんな風に聞こえるのは、彼の気分が悪いせいだとばかり思っていました。そのうちに、そ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第2話

「なんじゃ? カセイヘイダン? カセイヘイダンってのは、何によく効くクスリなんじゃ?」「クスリ? やだなあ、お父さんは。カセイヘイダンって、クスリの名前なんかじゃないよ」「なんじゃ、クスリじゃないのか。なら、うんうん、わかったぞ。お前が一度...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第1話

1 ふしぎなウワサ「火星兵団(かせいへいだん)」っていうウワサ、君はもう聞いたかな!ふむふむ、今朝の地下鉄の中で、ほかのお客さんが話しているのを、たまたま耳にしちゃったんだね。――いやいや、これはちっとも冗談(じょうだん)なんかじゃないんだ...
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