初級翻訳・作り直し親方 第3話

カプアーナ ルイージ

さて、いまいましく思った悪い息子は、いい息子を始末しようと考えました。そうすれば、父亡き後に彼が王さまになれるからです。悪い息子は兄弟を『狩りに行こう』と誘い、二人は出かけました。森に入り、付き人たちから離れて二人きりになると、悪い息子は刀を抜いて、裏切りを悟る暇も与えず背後から兄弟に切りかかりました」
 王さまはますますうろたえて、途中で話を遮りました。「いかん、いかん、その話は好みではない」

「いや、ここが山場なのです。陛下、まあお聴きなさい。悪い息子は兄弟が死んだと思い、そのままその場を立ち去りました。そのうちに、死体は草や木の枝に覆われてしまうだろうと考えたのです。そして、父である王さまにはこう告げました。『兄弟は、森の猛獣たちに食いちぎられてしまいました!』と」

「ああっ!」王さまは、悲鳴を上げました。そして、「わが兄弟よ! 許してくれ!」と叫びながら、震えながら涙を流してひざまずきました。「勘弁してくれ! ……そら、王冠だ! 許してくれ! 王の座はお前に譲る!」

「王は、お前でもわしでもない!」作り直し親方は言いました。「王は、きりのやつと、お前の娘の王女さまじゃないか」

作り直し親方は、王族の立派な衣装に着替えると、まるで別人のような姿となって、きりを迎えに行きました。しかし、そこにはもう、きりの姿はありませんでした。その代わりに、まさに王になるべくして生まれた、気高く美しい若者の姿がそこにありました。

王女さまも、この若者に負けないくらい、とても美しく輝いています。二人の兄弟は抱き合い、互いのほおに和解のキスをしました。

そして、さっきまで「作り直し親方」と呼ばれていた老人は、死を免れて木工職人として生きてきた自らの不思議な運命を、王さまに話して聞かせました。それは「鬼の娘」という名で語り継がれるおとぎ話なのですが、そのお話はまた別の機会にすることにしましょう。

きりと王女さまは、盛大な結婚式を挙げ、たくさんの子供たちに恵まれて、末永く幸せに暮らしたということです。

そう、願いというものは、いつかきっと、遂げられるものなのです。

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